幹事クリタのコーカイ日誌2021

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7月3日 ● 藤井二冠が最年少九段に。

 藤井聡太二冠(棋聖・王位)が棋聖戦で渡辺明名人(棋王・王将)を3勝0敗のストレートで破りタイトルを防衛しました。18歳11カ月での防衛は屋敷伸之九段の19歳7日を更新する最年少記録ですが、それよりも凄いのはタイトル通算3期ということで規定により九段に昇段したことです。これまで渡辺名人が保持していた21歳7カ月の九段昇段記録も大幅に更新。史上初の「10代九段」というとんでもない記録を作りました。

 九段というのは最高位なのでこれ以上はありません。九段昇段の規定は「竜王位2期獲得」「名人位1期獲得」「タイトル3期獲得」「八段昇段後公式戦250勝」の4つですが、どれも時間がかかるし容易にできることではありません。それを10代で達成するというのは幾多の最年少記録を更新し続けてきた藤井二冠ならではであり、まさに空前にして絶後となりそうな記録です。

 またこれで現役最強の呼び声が高い渡辺名人に対して何と通算8勝1敗と圧倒しています。残す難敵は 1勝7敗と大きく負け越している豊島将之竜王(叡王)のみです。豊島竜王とはいま王位戦で防衛戦を戦っていて、さらに叡王戦では挑戦者として戦うことも決まっています。苦手としている同じ相手とそれぞれのタイトルをかけて戦うこのタイトル戦を乗り越えることができれば藤井二冠が最強棋士となることでしょう。

 ちなみに藤井二冠、豊島竜王ともに愛知県出身です。藤井二冠は瀬戸市、豊島竜王は一宮市で同じ尾張地方。藤井二冠が豊島竜王を苦手としているのは同郷の先輩だからという心理的な影響があるのではないかという気がします。小学生の頃に藤井少年が豊島に練習将棋で負けたというところに端を発している苦手意識だとしたら、そろそろ払拭しても良い頃です。



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