幹事クリタのコーカイ日誌2021

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6月11日 ● 友達と仲間。

 かなり前にも書いたかも知れませんが、若い頃に会社の先輩から教わった話。シルバーライフを充実させるのに必要なものは「健康」「お金」「趣味」「友達」。そしていずれも年を取ってから急に何とかなるものではなく、遅くとも40歳から準備して20年はかけて「作って」いかないといけないということ。その先輩は1980年代に将来やってくる高齢化社会に向けて世界のシルバーライフ事情を調べに欧米に調査に行った後にこれを教えてくれました。

 当時まだ20代だったので、あまりピンとこずに「ふーん」と思いながら聞いていましたが、35歳頃からこの話を思い出し、ちょっと気をつけて意識的に生活をするようになりました。実際に健康に気を遣い始めたのは40歳頃からで、お金は40代半ばから、趣味と友達は30代後半からでしたから、特にお金に関してはもう少し早くから真面目に考えておけば良かったと反省しています。それでも60歳になったいまから振り返れば、先輩の話を聞いていなければ、どれもこれももっと準備は遅れたことでしょうし、手遅れになったこともありそうです。そういう意味では先輩にはとても感謝しています。

 今は実際にシルバーライフの入口に立っているので、もう準備の段階ではなく、いかに「いま持っているもの」をキープしていくかを考える段階なのですが、難しいなと最近思うのは「友達」です。というのも、健康とお金と趣味は定義がわかりやすいし、どうしてキープしていくのが良いかという方法論も比較的はっきりしています。しかし友達というのはどこまでを友達と呼び、どこからが知り合いなのかわかりにくいですし、数年に一度会うかどうかの友達もいれば、しょっちゅう会っている知り合いもいて、どちらがシルバーライフの充実に大事な人なのかもわかりにくいです。

 また人との付き合いというのは場合によってはかなり経済的にも時間的にも精神的にも重く負担になることがあり、人間関係の維持のために何でもかんでも良い顔をして付き合っていたら逆に健康にもお金にもマイナスかなとも感じます。人によっては老後は余計な人付き合いは断捨離して断ち切った方が良いという説もあり、それもわからないではないと思っています。

 なので、とりあえず考えているのは趣味の延長線上の「仲間」をなるべく大事にしていこうということです。友達と知り合いの境界線はわかりにくいですが、趣味の仲間という定義ならはっきりします。それに趣味を充実させていくためにも仲間は大切です。気が合えばより親しく付き合えば良いし、馬が合わない相手ならその場限りでも良いので、仲間は精神的な負担が軽い気楽な関係です。これから気難しくなる一方の老人にはちょうど良い間柄なのかも知れません。



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