幹事クリタのコーカイ日誌2021

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6月4日 ● 錦織圭16強進出。

 全仏オープンテニスも勝ち残っている日本人選手は錦織圭だけになりました。まあいつのものことなので驚くには値しませんが、今の錦織の状況を考えると16強は上出来の部類です。なにせ今のランキングは49位。シードもつかない中堅どころのランキングなのですから、グランドスラム8強が当たり前だった全盛期と比べるのは無理があります。

 1回戦で世界159位のジャネッシ相手に4時間を超えるフルセットの苦戦を強いられた錦織。2回戦の第23シードのハチャノフ戦は錦織がかなり不利だろうと思っていました。しかも第3セットを落としてしまった時には勝利するにはまたフルセットで勝つしかなくなったわけで、本人も「魂がぬけた」というほどに厳しい状況でした。しかしそこから粘りに粘って勝ち切りました。ずっと放送を見ていましたが本当に見ていて辛くなるような試合でした。

 連続してフルセットの体力を削り取られるような試合をしてしまったので、今日の3回戦も格下の世界150位ラクソネン相手とは言え厳しい戦いになるだろうと予想していましたが、なんと第2セット序盤でラクソネンの棄権によって勝利が決まりました。これは錦織にとって本当にラッキーでした。体力を温存できて4回戦に向けて調整ができます。

 その4回戦の相手はいよいよ優勝候補の一角である第6シードのズべレフ。過去1勝4敗、しかも前哨戦のマドリードでも負けています。ここでズべレフ相手に勝って8強入りなら錦織完全復活と言えますが、かなり厳しい戦いになることは間違いありません。ズべレフはこれまでもグランドスラムでは期待されながら早期敗退を繰り返してきているだけに、その隙が今回あるかどうか。錦織が一蹴されてしまう可能性が高いですが、もし粘ってフルセットに持ち込めれば「フルセットの鬼」錦織にも勝機が見えてきます。



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