幹事クリタのコーカイ日誌2021

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5月16日 ● 台湾でも感染拡大。

 台湾は今回のコロナ禍での対策を先んじて行い完全に感染拡大を抑え込んだ優等生だと言われてきました。実際に日本と比べたら台湾の感染者数も死者数も人口比で圧倒的に少ないです。日本の感染を「さざ波」だと言った高橋洋一は欧米の主要国と比べての発言でしょうが、同じ東アジアの台湾、韓国、中国と比べたらやはり日本はダントツで感染が広がっているのですから「さざ波」の表現は当たらないのではないかと思います。

 そんな優等生の台湾でもここにきて感染が急拡大しはじめているという報道がありました。台湾の飲食店でクラスターが発生し、わずか1日でそれまでの累計の域内感染者数を上回るような事態に陥っているそうです。どうやら英国型変異株を国際線のパイロットが持ち込んだらしいということですが、優等生の台湾であってもそうやっていったん市中に変異株が持ち込まれたらあっという間に感染が広がることには変わりありませんでした。あの台湾ですらもかと思うと変異株の恐ろしさを感じます。

 日本では昨年2月に中国からの観光客をインバウンドのために受け入れて初期の感染を広げ、10月にも「GO TO」キャンペーンのために緩めて英国型を水際で食い止められずに今の第4波を招きました。そしてインドからの帰国者の入国制限も遅れたので、すでにインド型変異株による感染も次々と出てきてしまっています。ヨーロッパのように国境が地続きでは難しいでしょうが、島国ならまだ防ぎようがあるものを、常に対応が遅れて失敗の連続です。

 緊急事態宣言もすでに国民が慣れてしまったために効果が薄くなってきてしまい、もはやワクチンしか希望がないのは誰の目にも明らかです。そのワクチン接種も医療従事者がまだ終わっていないとか、首長が先に打つのは不平等だとかつまらないことで揉めてしまっていますが、とにかくようやくここにきて接種体制が整いつつあるのですから、なるべくスムーズに接種が進むようにみんなで協力するしかないでしょう。

 たとえワクチンを打って抗体を獲得してもその有効性は期限があって時間とともに消えてしまいます。インフルエンザと同じでコロナも変異を繰り返しながら感染していくので、毎年のようにワクチン接種を繰り返す必要があるのですから、国民みんながこの状況に慣れるしかありません。「ゼロコロナ」は不可能であり、「ウィズコロナ」の時代に入ったのです。常にアップデートされているコロナ情報をきちんと掴み、科学的な態度で冷静に対応することが大事です。



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