幹事クリタのコーカイ日誌2021

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5月15日 ● 映画『アルマゲドン』。

 今さら『アルマゲドン』の話をしても仕方ないという気もしますが、暇つぶしに見たので思ったことを書いておこうと思います。実は今回が初見ですが、ストーリーも大まかな設定もほぼほぼ知っています。それくらい有名な作品であり、ヒット作であり、そしてある意味ではわかりやすい大雑把な映画だということです。雑だからこそ見ていない人間でもわかったような気になっていて、実際に見てみたら思っていた通りの作品でした。

 もう粗を数え上げればキリがないくらいで、同時期の同じ趣向の『ディープ・インパクト』も当時見てかなり乱暴な映画だと感じましたが、それ以上に粗だらけ、突っ込みどころだらけでした。それでも最後まで何とか見させるのは、もう監督の強引なまでの力技だというしかありません。逆にこれこそがハリウッド大作映画の醍醐味です。全てが粗雑なのに最後まで強引に観客を引っ張ていき楽しませてしまいます。嫌いではありません。

 出演者では主役のブルース・ウィリスはさすがの貫禄です。こういう役をやらせたら本当にはまります。ベン・アフレックは『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で注目された後にこの作品に出演していますが、評論家からは評判の悪い作品でも、これだけヒットすれば知名度は一気に上がりました。評論家受けする前作との落差がまた良いです。

 一番の見どころは作品冒頭、ニューヨークに隕石が落ちてくるところです。VFXと実写を組み合わせた迫力のシーン。後半に上海やパリに隕石が落ちるシーンがありますが、こちらはいかにもコンピュータで作りました感だけであっさりとしていて面白くありませんが、ニューヨークのシーンは監督の思い入れが違うのか、今見ても素晴らしいと思います。1998年の作品ですからアメリカ同時多発テロの前なのですが、それを予感させるような映像でもあります。

 冒頭のシーンで力を使い果たしたのか、後はひたすら突っ込みどころだらけの粗雑な作品になっていきます。スタートダッシュに成功して後はその惰性でゴールまで走り切るというタイプの映画。繰り返しますが、これもまたハリウッド大作の醍醐味です。



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