幹事クリタのコーカイ日誌2021

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5月13日 ● 経験としての知識。

 クイズ好きなのでQuizKnockの動画もよく見ています。彼らはクイズに特化したユーチューバーなので、当然のことながら深い、細かいところまで知識を蓄えていますが、反面「え?そんなことも知らないの?」という部分も垣間見えて、それがまた古いクイズ好きには面白いと感じるところです。

 例えばロッキード事件の時のロッキード社の副会長の名前。ロッキード側の中心人物として当時メディアを賑わせた有名人です。ところが若いQuizKnockのメンバーにとっては生まれるずっと前の事件であり、全く知らない難問扱いでした。誰でも自分が生まれる前の時事問題というのは苦手なものです。逆に小学生から中学生くらいだと強烈に記憶に残っていることがあります。コーチャンもそういう固有名詞のひとつでしょう。

 歴代オリンピックの開催都市やメダリストなども同様です。僕のようなスポーツ好きには1964年東京以降のオリンピック(1980年のモスクワは例外ですが)は全てがっつりと見てきた「経験」ですが、今の若者には20世紀のオリンピックなんて勉強して覚えた「知識」でしかありません。自分の経験と結びついた記憶は簡単に忘れることはありませんが、勉強して得た知識はいとも簡単に忘れてしまいます。

 1970年代、1980年代をテーマにしたクイズなら東大王たちにも楽勝でしょう。アメリカン・クラッカー、トワ・エ・モワ、タワーリング・インフェルノ、ロータス・ヨーロッパ、笑福亭鶴光、ベイ・シティ・ローラーズ、平安京エイリアン、ハマトラ、ミスターシービー、細木数子、ナイジェル・マンセル、チョー・ヨンピル。今の20代にどれだけわかるでしょう?まあ逆に言えば年寄りが勝つにはこういうところしかないという話ですけど。



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