幹事クリタのコーカイ日誌2021

[ 前日翌日最新今月 ]

5月12日 ● 映画『グレイテスト・ショーマン』。

 録りだめしてあった映画をボチボチと見ていくシリーズ。今回はかなり前に録画してあった『グレイテスト・ショーマン』をようやく見ました。2017年の映画ですからすでに4年も前の作品です。今さら内容を紹介しても仕方ないので、感想だけ書きます。

 そもそもなかなか見始める気になれなかったのはミュージカルというのはあまり体が慣れていないので気合いを入れないと見られないということがあります。これがコメディとかアクションなら気楽に見始められるのですが、やはりリアルなシーンから突然歌い踊りだすミュージカルは心構えしておかないとわかっていても「おいおい、いきなりどうした」と戸惑ってしまうからです。

 この作品は特にその展開が唐突なんですが、逆に言えば唐突過ぎるお陰でかえって見やすく感じるところもありました。実在の伝説の興行師P.T.バーナムの伝記映画でもあるので、彼の波乱万丈の生涯がまるで紙芝居のようにどんどん早回しで繰り広げられていきます。テンポが良くて芝居部分の方が少ないのではないかと感じるほどです。途中から全て歌とダンスで良いよと思ってしまいました。

 実在のバーナムはかなりのホラ吹き男で山師だったらしいので、映画の中のバーナムもロクでもない奴なのですが、それでも最低限の可愛げと情熱があって嫌味がありません。これは主役のヒュー・ジャックマンの演技力、もしくは人柄のお陰でしょうか。公開当時から音楽と映像は素晴らしいけど人物に共感できないという声が多かったと思いますが、今さら見た僕としてはバーナムにしては随分とマシな人間に描かれているなと感じたほどです。

 そしてもちろん音楽と映像の素晴らしさは圧巻でした。芝居部分が不要と感じるほど、ずっとミュージカルシーンだけで良いと思います。どの楽曲も素晴らしいし、役者の歌とダンスのレベルの高さも圧倒的です。さらにどこまで実写でどこまでCGなのかわからないくらいの不思議でイリュージョンに満ちた美しい映像。「THIS IS IT」だけでもお腹いっぱいになるくらい素晴らしいのに、他の楽曲シーンも本当によくできたMVとなっています。

 監督のマイケル・グレイシーはこの作品が初の長編映画デビューで、それまでMVやCMの監督をしていたというのですから、さすが納得の出来栄えでした。この映画の楽曲シーンだけ繋ぎ合わせたMV集を作れば相当見応えがあるでしょう。



gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」