幹事クリタのコーカイ日誌2021

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5月11日 ● 竹槍でコロナと戦う。

 今日の宝島社の新聞広告を見た人はどれくらいいるのでしょう?全国紙3紙に見開き30段カラーで出稿されたコロナについての広告です(こちら→「宝島社 企業広告 2021年」)。竹槍でコロナウィルスに立ち向かう。見た瞬間に「やるなぁ」と感心しました。こういう刺激的で物議を醸すような広告をすっかり見なくなったからです。

 僕自身、今の日本は戦争末期と似たような感じがすると思っていました。武器もなく神風を信じ大和魂だけで戦っている感じです。ワクチンもない、病床もない、医療従事者も足りない、それなのにお上は国民に大本営発表を伝えて我慢ばかりをずっと強いてきます。そりゃこの戦争に勝てるはずもありません。

 イギリス型の変異株は強力な爆弾兵器のようなものです。感染力も高く重症化するのも早いので、ドカンドカンといま日本中で炸裂していて、医療崩壊を招いています。さらに強力そうなインド型変異株も広がりつつあります。ワクチンという最終兵器だけが希望なのに、先進国でも最も接種が遅れているこの状況は政府がこの1年以上なにをやっていたのかと広告で批判されても仕方ないでしょう。

 最近の企業は批判炎上を恐れてこうした賛否両論を巻き起こすような問題提起型の意見広告を控えていますが、以前はよく見かけたものです。もっとも新聞を読んでいる読者自体が昔よりはるかに少なくなってしまったので、せっかくの意見広告も届いている人数がどれほどいるのかと思うと少々残念な気持ちです。



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