幹事クリタのコーカイ日誌2021

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4月27日 ● リアル二刀流躍動。

 大谷翔平がアメリカで躍動しています。「ベーブ・ルース以来」と騒がれているリアル二刀流。なにがベーブ・ルース以来かというと、「本塁打王争いでトップに立つ選手の先発は1921年のベーブ・ルース以来100年ぶりの快挙」なんだそうです。なんだか無理やりベーブ・ルースと比較したいがための条件ですが、まあそもそも近代野球で二刀流なんてものが存在し得なかったのですから、ベーブ・ルースを引っ張りだしてきて比べたがるのも仕方ありません。

 以前は投手か打者がどちらかに早めに絞った方が大記録を残すような選手になれるので良いのではないかとも思いましたし、実際にそう主張する専門家もたくさんいます。ただどちらに決めたところで史上最高の投手や史上最強の打者になれる可能性は低く、400勝(過去2人)も4000安打(過去2人)も700本塁打(過去3人)も難しいでしょう。数十人はいる偉大なレジェンド級の選手たちのひとりとして数えられるようになるのがせいぜいです。

 しかしこのまま二刀流を貫けば史上唯一のパーフェクトな二刀流選手として歴史に名を残すことは十分に可能です。まさに「ナンバーワンよりオンリーワン」です。160kmの速球で三振をバタバタ取りながら、ホームランをガンガン打って自らが投げた試合は自らが打点を挙げて勝利投手になり投打ともにヒーローという選手は本当に「100年に一度」です。そして実際に今日の試合で大谷は「2番投手」として5回3安打4失点9奪三振、2安打2打点3得点の活躍で自らのバットで勝利投手になりました。

 最近は投げない日は野手として守備もしているので、まさに八面六臂の大活躍ですが、それだけ投手としての調整が難しいところがあるだろうと思います。エンゼルスの選手層の薄さのせいで出場機会が多いのは良いことでもありますが、投手として万全な調子で登板できるように、もう少しだけ出場をコントロールできる環境があればもっと良いピッチングができるのではないかと思います。まだまだ楽しみにしたいので怪我だけは避けて欲しいと願っています。



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