幹事クリタのコーカイ日誌2021

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4月23日 ● 緊急事態宣言に効果はあるのか。

 確か前回の緊急事態宣言をやめた時には「効果が感じられない」とか何とか言ってやめたと思うのですが、その効果がないと思っている緊急事態宣言がまた東京、大阪、兵庫、京都に発出されました。しかも今回はたった3週間だそうです。出したり引っ込めたりがあまりにも科学的な根拠なく「なんとなく」で行われるのですから、そりゃ国民も緊張感を失ってしまいます。

 そもそも切り札だったワクチン接種はどうなったんだ、という話です。最初は3月中に医療従事者に接種が終わり4月には高齢者に、全国民が夏までに、という話だったと思いますが、4月も終わりが近づいてきているのに医療従事者さえまだまだ接種が終わっていないということです。ワクチン接種率が先進国中最下位というのでは、これを失政と言わずして何と言うのだろうと思います。菅総理と河野ワクチン担当大臣は自らの責任を感じているのでしょうか。

 オリンピックの選手には毎日PCR検査をするそうです。毎日です。「検査」と「隔離」が有効な感染防止策だということは1年前からずっと言われてきているのに国民に対しては全然行わず、なぜかオリンピック選手にはやるんですから、有効な対策だとわかっていながら国民の命は守らなくても良いと考えているとしか思えません。検査をやらなければ見た目の感染者数も増えないから検査をしたくないんだろうと言われていることが陰謀論ではなく本当なのかと疑いたくなります。

 小池都知事は「夜8時以降はネオン看板も消灯を」だそうです。戦時中かと思いました。コロナは空襲してくるものなのでしょうか。相変わらず精神論だけ。しかも上から目線の「お願い」の連発です。その結果、感染が広がればお願いを守らなかった都民が悪いと言うのですからどこまで感染が広がってもそれは都知事の責任ではないということでしょう。「都民ファースト」という言葉が空虚に響きます。

 愛知県はまだ「まん防」でとどまっていますが、この先いつ東京や関西に続いて緊急事態宣言になるともわかりません。これ以上、生活が制限されるのは本当に勘弁してほしいですが、大阪のように医療崩壊が起きて救急車が搬送先を見つけられないで立ち往生してしまうのも命に関わるので困ります。吉村知事ら維新が大阪の医療を事前に破壊していなければここまで悲惨なことにはなっていなかったでしょう。

 我が国の政治家連中がこれほど無策無能だというのはさすがに予想できませんでした。いざとなったらもう少し有能だろうと期待していたのですが、クルーズ船から1年以上経過してもこの体たらくでは、どうやら見込みが甘かったようです。それとも彼らもオリンピックさえなければもっと有効な手段が取れたのでしょうか?確かに小池知事は最終的にはオリンピックのせいにしそうな気がします。いきなり手の平を返して「オリンピック中止」を誰よりも先に言い出して一躍また主役になろうと考えていても不思議ではありません。



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