幹事クリタのコーカイ日誌2021

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4月22日 ● 距離感の話。

 テニスで大事なことはボールとの距離をうまく取ることです。初心者はどうしてもボールに近づき過ぎてしまい、ラケットを振るスペースを作れません。適度な距離を瞬時に見分けてそこに入るフットワークを身につければミスヒットはかなり減ります。ですからベテランが初心者の振りをして左手でラケットを握って打っても、フットワークが初心者と違うのですぐにバレてしまいます。

 で、ここで話はころっと変わるのですが、人と人との付き合いにとっても大事なことは距離感です。若い頃はこの対人関係の距離感がうまく掴めずに軋轢を生じることが多々あります。どうしても好きな人には距離を詰め過ぎてしまいますし、逆に苦手な人との距離を取り過ぎて余計に苦手になってしまうこともあります。また相手に詰められすぎていると感じているのにうまく距離を取れずに苦しむこともあるでしょう。

 年齢によっても距離感の感覚は変わってきます。若い頃はお互いに距離が近くてもあまり苦になりませんが、年を重ねてくるとある程度は距離があった方が楽だと感じるようになります。ただこの感覚は世代差よりも個人差の方が大きいので、何歳であってもちゃんと適度な距離感を推し量って保てていれば良いですが、ズレが大きいと「ぐいぐいきて遠慮がないな」「全然打ち解けてくれなくて水臭いな」という風にお互いが不満に感じてしまいます。

 僕がこれまで観察してきたところでは、ボールとの距離感がうまく取れない人は、人との距離感もうまく取れない人が多いような気がします。なんかテニスも人間関係も不器用なんですよねぇ。初心者でもないのにボールを後ろや横によく飛ばす人は大抵人との距離感もズレていて、ちょっと煙たがられていたりします。もちろん、あくまでも個人の感想ですので異論は認めます。



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