幹事クリタのコーカイ日誌2021

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3月15日 ● グランパスに3度目の黄金期。

 名古屋グランパスエイトが開幕から4連勝中です。試合数が1試合多い川崎フロンターレが5連勝しているので2位ですが、引き分けもなく全勝というのは極めて好調なスタートを切ったと言って良いでしょう。昨シーズン3位まで躍進したのはフロックではなく実力だったということの証明です。

 好調の原因は堅守にあります。昨季もリーグ最少失点だったように、今のグランパスは相手が破壊的な攻撃力を持つフロンターレと言えどもゼロで抑えきれるだけのディフェンス力があります。今季4連勝中ですが、ここ3試合は全て1-0。イタリア人のフィッカデンティ監督が率いているだけにイタリアサッカーのような「ウノゼロ」で勝ち切ってきました。4試合で失点わずか1という鉄壁の守備です。

 逆に攻撃陣は昨季以上に苦しんでいます。4試合で得点5ですから0で抑えなければ勝てないチームです。今季はセレッソから柿谷、フロンターレから斉藤と実績のあるFWを補強しながらも相変わらずの得点力不足ですから、この先が少々心配です。得失点差ではすでにフロンターレに大差をつけられてしまっています。

 とは言え、今の守備が簡単に崩れるような気配もないので、このまま優勝を狙えるポジションにはとどまっていられるのではないかと思います。グランパスは過去にベンゲル監督時代とストイコビッチ監督時代の2度、黄金期がありました。ベンゲル時代は95年にリーグ3位で天皇杯優勝、96年はリーグ2位でサントリーカップを制して年間王者になりました。ストイコビッチ時代は09年にACLベスト4、10年にリーグ優勝、11年リーグ2位、スーパーカップ制覇とタイトルのほとんどはこの2人の監督の時代です。

 いまが3度目となる黄金期になるかどうかはまだわかりませんが、可能性は十分にあります。唯一の問題はフロンターレが強すぎることで、最強のチームがいては黄金期とは呼ぶのが憚られます。ソフトバンクに日本シリーズで負け続けている巨人のようなものですから、なんとしても攻撃陣の奮起と強化を期待したいところです。



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