幹事クリタのコーカイ日誌2021

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3月10日 ● 一番有効な投資。

 老後に備えた投資というと、やはりお金の運用のことだと思われがちです。株式が良いとか、国債だとか、投信、金とか不動産投資とか、最近だと仮想通貨に太陽光発電など、いろいろと考えられますが、なにせこうした投資はリスクがつきものですから、うまく増えれば良いですが、激減してしまうこともあり得ます。現役時代は少々投資で失敗してもまた稼げば良いやと思えますが、老後はそんなにわけにもいきませんからなるべくリスクは抑えたいものです。

 住宅ローンが残っていたら退職金で一括返済が一番確実というのも一面の真理です。なにせローンの金利分は確実に「稼げる」わけですから。ただ現在の低金利が当分続くなら、ローンを返さずに他のもっと利回りが高いものに投資した方が儲かりますし、住宅ローンは死んでしまえば団体信用生命保険で補償されるので「死にチャラ」(死んでチャラにする)作戦も有効です。

 で、この年齢になって一番有効な投資は実は「健康」ではないかと最近強く実感しています。と言うのも、同世代や少し年上の人に病気や怪我で大変そうな人が多く、病院通いをしていたり薬をたくさん飲んでいたり、中には手術や入院をしているのを見聞きすると医療費だけでもバカにならないなぁと思います。しかも、健康じゃないと働きたくても無理はできないので、支出は増えるのに収入は減ります。

 60代ですらそうなんですから、70代、80代となれば医療費はうなぎのぼりです。変にリスクの高い投資をするよりも、医療費による出費を減らし、収入を得られる可能性が高くなる健康に投資しておいた方がずっと堅実ですし、何よりQOL(quality of life)が向上します。若い頃から頭では理解していましたが、実際にその年齢になってみると、これは本当に大きな差がつくなと感じています。

 例えば歯です。僕は子どもの頃から歯の質が良いのか、歯磨きをサボっていてもあまり虫歯にもなりませんでした。今でも26本くらい自分の歯が残っています。しかし妻は歯の質が悪かったのかすでに自分の歯はほぼなくなってしまって高いインプラントにかなりの金額をかけて、後は入れ歯で補っています。その代わり僕は幼い頃から強度近視なのでこれまでかなり目には出費をしてきました。

 健康に関しては生まれつきというか、遺伝的にどうしようもないこともありますが、少なくとも自分でできることはなるべく頑張って健康を維持していくことが何よりの老後に向けての投資だと思います。「健康第一」ってつい軽く言っていますが、本当に健康が人生において第一だなぁと痛感しています。



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