幹事クリタのコーカイ日誌2021

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2月28日 ● テレ東久々のクイズ番組。

 今日放送されたテレビ東京「教科書で一番笑わせられる人決定戦 楽しく学べる!最強教科書クイズ」は久々のテレ東のクイズ番組。各局クイズ番組ばかりの昨今ですが、これはロケに出られないというご時世と、制作費を安く抑えたいという局の事情が重なっているからでしょうが、テレ東にはちゃんとしたクイズ番組がありません。そこでまずは特番でこの企画を試して良かったらレギュラー化するというつもりでしょう。

 タイトルにあるように企画としてはひとひねりしています。単なる雑学クイズではなく、笑いとクイズの良いところどりが狙いです。教科書を題材とするのは多くのクイズ番組と一緒ですが、まずそこから大喜利とクイズを出題し、大喜利で笑いを取らないと、クイズの解答権が得られないというルール。大喜利担当のお笑い芸人(なぜかアイドルもいますが)2人と、クイズ担当のインテリタレント1人の3人でチームを作り、まず大喜利をしてそれを東大教授たちが面白いかどうかをジャッジ。ポイントを多く取ったチームが解答権を得られます。

 MCは今田耕司と芦田愛菜、大喜利担当は平成ノブシコブシ・吉村崇とオードリー・春日俊彰、アインシュタイン・稲田と四千頭身・後藤拓実、オアシズ・大久保佳代子と乃木坂46・堀未央奈、ハライチ・岩井勇と澤部佑。クイズ担当は宮崎美子、山口真由、岩永徹也、天明麻衣子。さらに教頭と風紀委員長という役回りでコメントするブラックマヨネーズ・小杉竜一と大島優子がいます。テレ東らしからぬ売れっ子を揃えたちゃんとしたキャスティングです。

 クイズ番組にお笑い芸人が多く起用されるのは番組が真剣になりすぎて視聴者が引かないように賑やかしが必要だからで、笑いを取りつつ裏回しもできるし、時にはひらめきの鋭さから意外な正答を導きだして波乱を巻き起こす役割も担っています。ただクイズに真面目に取り組まないと白けてしまうし、かと言って笑いを取らないと存在価値がありません。その狭間を上手に綱渡りできるカズレーザーや伊集院光、斉藤司、井上裕介らが重宝されています。

 この番組ではお笑い芸人はクイズに真面目に答える必要はないのでひたすら大喜利で笑いを取りにいきます。本業の腕を試され続けているので、中にはクイズをするよりもかえって辛いと感じている芸人もいたかも知れません。 そしてインテリタレントはせっかく獲得してくれた解答権を無駄にしないように真剣に正答を導き出す必要があります。大喜利もクイズも完全に真剣勝負です。

 ただ見ていて両方が真剣過ぎて僕には少々重く感じました。楽しく遊んでいる感じがしないのです。しかも基本的にはクイズを見たいクイズ好きとしては大喜利パートが冗長で退屈します。企画の狙いは面白いと思ったし、キャスティングもテレ東にしては揃っていました。レギュラー化するならもう少し演出を練って、テンポを良くしたら面白くなるかも知れません。



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