幹事クリタのコーカイ日誌2021

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2月20日 ● 全豪大坂なおみ優勝。

 全豪オープン女子シングルスの決勝は大坂なおみがブレイディをストレートで下して見事に2度目の優勝を飾りました。予想通りの結果だとは言え強かったです。ちょっと苦しんだのは第1セットの中盤から後半だけで、後は強打のブレイディ相手に時には真っ向勝負をし、時にうまくいなして、変化をつけながら危なげなく勝ち切りました。特に勝負がかかった時の集中力が素晴らしく、やはり優勝する選手は「ここぞ」で決めきれるものなんだなと改めて感じました。

 これでいよいよ女子は大坂が中心となって時代が回っていくことでしょう。まだ23歳ですでに4個目のグランドスラムタイトルです。大きな怪我さえしなければ得意のハードコートでもういくつかタイトルを積み重ねていけるだろうと思いますし、クレーと芝も経験を積んでいくことでこれまでよりも勝てるようになりそうです。なにせ大坂はまだ成長途上。もっと強くなれそうなので、歴代のレジェンド級のチャンピオンであるエバート、ナブラチロワ、グラフ、セレナのような素晴らしい実績を残すことも可能です。

 さて男子シングルスは第1シードのジョコビッチと第4シードのメドベージェフの対戦になります。新旧世代の最強選手同士の対戦です。ジョコビッチは全豪がもっとも得意で過去に8回も優勝しています。3回戦で痛めた右脇腹もすっかり良くなっているようですし、本命であることには変わりありません。ただメドベージェフは新世代でもっとも勢いに乗っている選手。現在20連勝中と今や最強の座にもっとも近いところまできています。

 このふたりは世代こそ違いますが、よく似た選手です。どちらも守備が得意でカウンターもうまく攻撃力もあります。何よりどちらも強い割に人気がありません。ジョコビッチはフェデラー、ナダルと対戦するといつもヒールになっています。メドベージェフも準決勝のチチパス戦では何もしていないのに入場時からブーイングを浴びていました。プレーに華がなく、強いけれど人気がないという意味ではかつての王者レンドルも同じようなタイプの選手でした。レンドルの系譜をひくジョコビッチとメドベージェフの対戦はそういう意味でも面白いし楽しみです。



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