幹事クリタのコーカイ日誌2021

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2月19日 ● 「青天を衝け」初回。

 テニスの話ばかりしている間に新しい大河ドラマ「青天を衝け」がスタートしていました。初回を見ましたがタイトル通りに青空を想起させるような清々しいドラマになりそうで悪くなかったと思います。主演の吉沢亮も良いですが、初回は栄一役の小林優仁と慶喜役の笠松基生の子役2人にもっていかれたと思います。本当に現代の子役は上手いです。ほとほと感心してしまいます。

 ネットでも話題になっていましたが、冒頭いきなり北大路欣也演じる徳川家康が登場し「こんばんは、徳川家康です」とやらかすのは面白い演出でした。そしてそのまま家康が日本の歴史を解説し、さらに明治は本当に徳川幕府が倒されてできたのか、という疑問を提示します。つまりこれまでの幕末維新の物語というのは薩長史観であり幕府側は常に敵役であったけれども、その視点を変えようという意図がこのドラマにはあるのでしょう。

 渋沢栄一は明治の大実業家として知られていますが、あまり幕末から明治維新の時までのイメージがありません。それは徳川の幕臣でありながら維新の時にはパリに洋行していたからです。パリにいて日本が大きく転換している時代を遠くから俯瞰していたからこそ、明治になってから颯爽と実業家として登場することができたのではないかと思います。

 渋沢の活躍した時期は長く、実業家として多くの会社を興したのは30代〜50歳頃です。さらに91歳まで生きて亡くなった時には昭和になっていました。晩年は民間外交に励み国際親善に寄与しています。そんな時代までこのドラマで描くのかどうか、吉沢亮がまだ若いだけに老人役はさすがに無理があり過ぎるかも知れませんが、幕末から明治大正の日本を渋沢の目線でどう描くのか楽しみなドラマです。



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