幹事クリタのコーカイ日誌2021

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2月18日 ● 大坂なおみ決勝進出。

 全豪オープンテニス女子シングルス準決勝はトップハーフは第22シードのジェニファー・ブレイディと第25シードのカロリーナ・ムホバ、ボトムハーフは第3シードの大坂なおみと第10シードのセレナ・ウィリアムズの対戦となり、それぞれブレイディと大坂が勝って決勝進出を決めました。

 トップハーフは波乱だらけで上位シード勢が次々と敗れていってしまいました。まさかブレイディとムホバの準決勝となるとは予想しませんでしたが、ともにドローに恵まれたのと、勢いがあったということでしょう。コロナ禍で十分な練習ができていない選手が多いので、こういう伏兵が勝ち上がってくることもあり得る話でしたが、トップハーフはまさにそういう展開になりました。

 逆にボトムハーフは実力者が実力通りに勝ち上がりました。シードを守った大坂はもちろんですが、セレナもサバレンカ、ハレプと上位シードをなぎ倒しての堂々の準決勝進出でしたから、39歳という年齢を感じさせない往年の強さを発揮してきました。この準決勝が実質的な決勝かと激戦を予想していましたが、大坂がセレナを圧倒してストレート勝利を収めました。セレナが悪かったわけではなく、大坂がとにかく強かったという印象です。見ていても大坂はまだ100%出していない感じで余裕を持ってセレナに勝ち切りました。

 ブレイディと大坂は過去に大坂の2勝1敗。昨年の全米準決勝でもフルセットのタフな試合をしていて、ブレイディは大坂との対戦に自信を持っているようです。とは言え、今の大坂はとにかく隙がありません。もともと持っていたパワーとテクニックに加えて、メンタルの安定と頭脳的な戦略が備わってきたので、すっかり女王の貫録がついてきました。セレナの衰え以降、女子は絶対的な女王空位のまま戦いをずっと繰り広げてきましたが、いよいよ大坂がその座につきそうな気配が濃厚です。



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