幹事クリタのコーカイ日誌2021

[ 前日翌日最新今月 ]

2月14日 ● 速さにマケズ。

 今日のテニスはハードなメンバーとゲームしました。サークルのトップ2のTくんとSくん、そしてSくんが連れてきた若手の元コーチのYくんとOくん。Tくんは50歳と中年ですが、全日本ベテラン選手権の全国大会に出ているアスリートですし、Sくんは僕がスクールに通っていた時のコーチで、彼が連れてきた2人も含めてみな30代前半と、僕の息子くらいの年齢です。60歳の普通のオジサンが本来相手にするようなメンツではありませんが、それだけしかいないのですから一緒にやらざるを得ませんでした。

 最初に彼ら4人で打ち合っているのをコートサイドで見ている時にはボールが速すぎて困ったぞと思いました。年を取ると一番衰えるのは動体視力と反応です。つまり単純に速いボールについていけなくなります。彼らのサーブのスピードは150km/h以上でしょう。僕は頑張っても110km/h台です。さてこの差をどうしたものかと思いながらゲームを始めました。

 しかしゲームを始めたら意外にちゃんと戦えます。もちろん基本的には劣勢ではあるのですが、ポイントも取れるしゲームも取れます。鍵はやはり精度です。テニスはスピードを競うスポーツではなく、精度を競うスポーツです。いくらボールが速くてもコートの中に収まらなければポイントを失ってしまいます。そして特にYくんとOくんは凡ミスが多く、僕がボールを返してさえいればエースを取られるより先にミスをしてくれることが多いのです。

 サーブが速くても見えていればラケットに当てて返すことはできます。さらにコースの読みが当たればしっかりとリターンで狙えるので逆にミスを誘えます。ストロークラリーは相手のボールが速い分、こちらも楽に速いボールを打ち返せます。前衛でもポーチこそ難しいものの、自分に打ってこられたら返すことはできました。僕のサーブも遅いなりに組み立てを考えてコースを散らし緩急をつけて打っていたら意外にミスをしてくれるのでキープもできました。

 この5人で5試合をやって3勝2敗と勝ち越せたのですから十分な結果です。我ながらよくできたと感じましたが、よく考えてみたらこれはいつも山本麻友美プロと練習している成果かなと思いました。いくらボールが速くてテクニックもある若い男性と言っても、プロはボールのスピードは互角ですし、精度は比べ物にならないくらい上です。プロのボールは速いだけではなく緩急やコース、回転を自在に変えられるので、常にどんなボールが来るのか予測をしながら構えていなければなりません。ただ速くて真っすぐに飛んでくるだけのボールの方がずっと楽でした。

 11年間も山本プロと練習をしてきて、ずっとやられ続けているのであまりわかっていませんでしたが、いつの間にかそれなりにレベルアップをしていたようです。若くて荒っぽい男性よりもベテランのミスをせずイヤなところを狙ってきちんと返してくるオジサン、時にはオバサンの方がずっと強くてやりにくいのがテニスです。還暦を迎えて「サウイフモノニ/ワタシハナリタイ」と改めて思っています 。



gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」