先月末から急に盛り上がってきた話題の音声SNS「Clubhouse」。iPhoneでしか使えないし英語版だけだし招待制だしで、アンドロイドユーザーとしては完全に蚊帳の外ということもありますが、リアルタイムでの音声SNSって、ゲームやってるよりも時間がもったいないから多分やらないだろうと思います。意識高い系の流行りもの好きな人がとりあえず飛びついている印象です。うん、そんな人たちと会話するのも聞くのも疲れそうでイヤ。

　で、クラブハウスって言われて思い浮かぶのは、やっぱり学生時代の部活。いわゆる「部室」です。特に運動部系の部室って言えば、そりゃあもう汚いことがデフォルトなのですが、僕は高校時代柔道部だったので、汚いというよりは男臭さと黴臭さの「W臭い」を思い出します。当時は柔道部に女子なんてマネージャー以外いなかったし、柔道着というのは滅多に洗濯しないのですぐにカビが生えてくるしで、不衛生極まりない環境でした。

　柔道部は他の部と横並びのクラブハウス棟ではなく、武道場の2階（1階が剣道部）を占拠していたので、独立国の様相を呈している上に、部室には屋根裏部屋という高校生にとっては魅惑の秘密基地まであって、上級生になると天国のような場所でした。大きなテーブルもあるし、ロッカー以外になんだかよくわからない戸棚もあって、引き出しや棚の中には卓球のラケットとボール、金属バットにグローブ、ソフトボールに軟式ボール。柔道よりも卓球や野球に熱心でした。

　もちろん格闘技なので筋トレもみんな好きで、暇な時の遊びが腕相撲という筋肉バカの集まりでしたから、バーベルにダンベル、ダンパー、ブルーワーカーなどもそのあたりに転がっていて好きな時にやっていました。あの頃は我ながら惚れ惚れする細マッチョぶりでしたから、あの体型を取り戻したいものですが、さすがに還暦ともなるといくら筋トレしても高校時代に戻るのは無理なようです。

　部室は2階で南向き、窓も大きかったので、明るい上に眺めも良く、春休みとかゴールデンウィークに行くとポカポカしていて、部室でグダグダと仲間とバカ話をしながら外を眺めているのは極楽でした。もしあんな感じで話ができるのならClubhouseも悪くないのかも知れません。