幹事クリタのコーカイ日誌2021

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1月19日 ● 遊び人という選択。

 僕が会社に入った頃は定年は55歳というのが一般的でした。僕も55歳まで働いたら後は「悠々自適」と言われる暮らしができるのだと単純に思っていました。実際に当時の大先輩たちはたっぷりと年金をもらって優雅に暮らしている人がたくさんいました。そして我々若者に「今は安くても将来給料は上がっていくんだから楽しみにしていろ」などと言っていました。

 ところがご存知のようにそんな言葉は真っ赤な嘘でした。我々が20代後半にバブルがやってきましたが、まだ若かったのでそれほど経済的な恩恵を受けたわけではなく、ただ周りに踊らされて派手に遊んだだけでお金はむしろ使いすぎて無くなってしまいました。挙句にバブルが崩壊してからは「失われた20年」とかで、ずっと不景気。日本型の雇用形態はどんどん改悪に次ぐ改悪を重ね、成果主義だの役職定年だのが導入されて年を取っても給料はむしろ削られていきました。若い頃に安月給で頑張った分を返してほしいものです。

 そして気づけば定年は60歳に延長され、さらに年金支給開始が65歳からになったので再雇用制度などで65歳まで働くのが普通になりました。しかもこれからは70歳まで働く時代だとか、生涯働きましょうなどと喧伝されています。冗談じゃありません。55歳から悠々自適ならまだ体力も気力も充実していましたから、地球の裏側まででも元気に旅行に行けますが、年々衰えは顕著になっていきます。70歳過ぎても働いていたら、とても遊びに使う体力なんて残っていません。

 と、嘆いているだけでは自分の人生は楽しくならないので、僕は既に40代後半から仕事はほどほどにして、好きなことに目いっぱい力を入れているわけです。最近「人生を楽しんでいますね」とか「多趣味で羨ましいです」とか言われることが時々ありますが、意識して遊びに「全振り」しているので「遊び人」のレベルが上がっているだけです。守備力はかなり弱めですしHPも低いですから決してお勧めしません。


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