幹事クリタのコーカイ日誌2021

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1月20日 ● コロナと株価バブル。

 コロナは一向に収まる気配が見えません。緊急事態宣言は2月7日までとなっていますが、延期される可能性も高くなってきています。そうなると飲食業や観光業を始めとする多くの業界がますます苦境に立たされてしまいます。すでに多くの店が閉店し、倒産している企業も増えていますし、リストラをしている会社も多いようです。派遣社員のような非正規雇用はどんどん絞られていますから、国民の経済的な打撃は大きくなるばかりです。

 それだけ景気が悪いのに、なぜか株価は一向に下がりません。実体経済との乖離が言われていますが、バイデン新大統領の追加経済対策が具体化すればさらに株価は上がりバブル以来の日経平均3万円台もあるかもという噂です。これだけ株価だけが上がっていく不思議な相場も滅多にありません。いかにもバブル到来という感じです。

 ただ30年ちょい前のバブルの時はコロナはありませんでしたから、あちらこちらで派手などんちゃん騒ぎができましたが、今はそうはいきません。困窮している人がたくさんいる反面、実は金が余っている人も結構いるはずですが、その金を使うところがありません。海外旅行も酒池肉林もできないのですから、儲かっている人も金を使えないのでさらに投資に回って金が余っていきます。

 コロナ対策の後手後手で急落を続ける菅首相の支持率ですが、株価さえ上がっていけば選挙でも大負けはしないという読みのようです。コロナか経済かというのは、命か金かという話ですが、世の中には命よりも金が大事な人がたくさんいます。そういう人はとにかく株価さえ上がればOKと思っていますから、逆に株価が下がれば支持率も一気に赤信号ラインまで低迷することでしょう。そりゃ菅首相は感染対策よりもとにかく株価を維持したいわけです。株価「だけ」バブルの変な時代です。


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