幹事クリタのコーカイ日誌2021

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1月17日 ● 時代遅れと言われても優勝。

 卓球の全日本選手権。女子シングルスの決勝は世界ランキング3位の20歳伊藤美誠と9位の27歳石川佳純の頂上決戦となりました。予想ではランキングも上で日本のエースとなった伊藤が有利だろうと思われていました。今や中国選手以外には敵なしの伊藤が見据えるのは東京五輪の金メダルです。対する石川は伊藤、平野美宇、早田ひなという2000年生まれの若手に追い上げられていてこの4年間全日本のタイトルからも遠ざかっています。

 試合は伊藤が序盤からリードしゲームカウント3-1とリード。しかしここから石川の意地の反撃が始まりました。じっくりと伊藤の焦りを待ち、じわじわと追い上げて3-3とタイにします。最終ゲームも9-5とリードしますが、そこから流れが変わり9-9まで追い上げられてしまいました。こうなると一気に伊藤が決めるかと思いきや、石川が得意のフォアで伊藤の追い上げを振り切って優勝を手繰り寄せました。日本のトップ同士の対戦に相応しい熱い戦いでした。

 石川は10代の頃から活躍していたので随分とトップ選手としてのキャリアも長くなりました。反面27歳になって若手に勝てなくなってきたことで「卓球が古い」「時代遅れ」などと揶揄もされていたようです。そんな逆境の中で今回掴んだ5回目の全日本のタイトルは石川にとって大きな自信になったのではないかと思います。「時代遅れ」と言われても自らを信じて戦い抜いた彼女を見ていると、ベテランになっても簡単に諦めてはいけない、可能性を信じることの大事さを教えられた気がします。

 と言っても、僕の場合はそれが仕事で発揮されるわけではなく、あくまでもテニスに向いてしまうんですけどね。同じラケットスポーツですし卓球には親近感が湧いてきます。還暦になってもまだまだ若いモンには負けないぞと発奮させてくれました。


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