幹事クリタのコーカイ日誌2020

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12月20日 ● M-1グランプリ。

 今年のM-1グランプリはなかなか見応えがありました。昨年のミルクボーイのような爆発的な笑いはありませんでしたが、出場した10組全てのレベルが揃っていて、どの組もみんなそれぞれに面白いと思わせました。ファーストラウンドで2位以下に640点台で5組が並ぶ大接戦でしたし、決勝戦に残った3組も甲乙つけがたく7人の審査員の票がきれいに割れたのも、今回の全体の平均点の高さを象徴していました。

 審査が難しかったのは王道の「しゃべくり漫才」とコント的な漫才のどちらを取るかという選択になったからです。もちろん王道とコントが同じくらいの笑いなら王道を選ぶでしょうが、爆発力という意味ではコント的な漫才の方が上回っていました。王道のしゃべくり漫才の見取り図を王道の漫才をする巨人や塙が評価したのに対し、転げ回っていただけながら笑いの総量が多かったマヂカルラブリーに富澤、志らく、礼二が票を入れたのはまさに審査員の評価基準の違い、好みの違いでした。

 松本と上沼が選んだおいでやすこがもベテラン芸人ならではの芸達者ぶりで、今年のM-1で一気にブレイクしても不思議はない魅力がありました。松本がファーストラウンド1位だったからおいでやすこがを選んだと語っていましたが、2本の総合計なら確かにおいでやすこがが優勝だったと思います。

 個人的に気になったのはおいでやすこがと錦鯉です。自分が年寄りだけに、苦労してきたであろうベテランについシンパシーを感じてしまいます。M-1の場合は優勝したから必ずブレイクするとは限りません。逆に負けても人気が一気に上がったオードリーやぺこぱのような例もありますから、今日の10組の中で来年活躍するのはどの組なのか楽しみです。


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