幹事クリタのコーカイ日誌2020

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12月19日 ● 緊急事態宣言より個別施策を。

 GoToトラベル停止の発表に続いて緊急事態宣言をまた出すべきだという議論が野党やマスコミから出ているようですが、これには疑問が残ります。GoToはアクセルを踏んでいたので、それをいったん停止してニュートラルに戻すというのはわかりますが、緊急事態宣言は急ブレーキです。春も大きく経済が落ち込んだように、ここで一斉に自粛をさせる緊急事態宣言を出すのはさすがに経済へのリスクが大きすぎるのではないかと思います。

 いまやるべきことはリスクの高い高齢者や基礎疾患のある人たちへの感染防止対策であり、それとは別に飲食店や交通、観光業界など特定の業界への経済的支援、そして医療の体制整備です。つまり春のように一斉に全部ブレーキをかけるのではなく、個別に問題点を解決していくようなきめ細かな施策が必要です。大きく網をかけても無駄が多すぎます。春と違ってコロナへの知見も圧倒的に増えたのですから、きちんと効率よく対応をしていくことが大事でしょう。

 医療崩壊を起こさせないよう人員のフレキシブルな異動を可能にする体制作り、そして高齢者は保護し、若年層にはしっかりと経済を回してもらうような世代ごとのニーズに合った「新しい生活様式」の確立、苦境に喘ぐ業界への個別の給付金や無利子無担保の融資制度など、政治家の思いつきではなくしっかりとした制度設計の元での具体策を打ち立てていくべきです。緊急事態宣言のような具体性のない精神論で乗り切れる時期は過ぎていると思います。


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