幹事クリタのコーカイ日誌2020

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12月17日 ● ガースーは参謀不在なのか。

 不思議なほどの高い支持率でスタートした菅政権ですが、見る見るうちにその人気を落としています。最初の躓きが学術会議の任命拒否。なんであんなことをしたのか理由がわかりませんでした。就任早々「強権」イメージを作り、学者から敵視され、マスコミや野党への攻撃材料を与えただけで、政権に大したメリットはありません。しかもちゃんと拒否した理由を説明しないことでさらに評判を落としてしまいました。

 安倍前首相の「桜を見る会」の検察の捜査進展も当時官房長官として連日対応した菅首相への攻撃材料となっています。GoToトラベルの対応も稚拙でした。頑固一徹に続けるのかと思いきや、急転直下の停止表明。遅すぎと批判を受け、ブレたと非難され、どっちなんだと本人は思っていることでしょうが、これも結局自分の口でしっかり説明しないから叩かれ放題になるわけです。

 さらにどうでも良いことで自らの首を絞めているのが「ガースー」発言と、ステーキ屋での大人数での会食。本当に些細なことですが、それがどう世間に受け止められるのかをきちんと考えていないのが致命的です。党内基盤が弱く支持率だけが頼みの政権なのに、その支持率を下げるような真似ばかりしています。本人は口下手で喋りが苦手なのかも知れませんが、コミュニケーション能力の低いトップをうまく踊らせる腕の良い参謀もいないのでしょう。

 正直、小泉元首相のように見た目が良くて演説が上手くて大衆受けする政治家も危険だと言えば危険です。維新の伸長も以前は橋下、今は吉村が大衆受けしたことが大きな要因であることは間違いありません。その点、見た目も演説もダメな菅首相はわかりやすい実績でアピールするしかないですから、むきになってGoToに拘ったり、携帯の料金値下げをしつこく言い続けているのでしょう。それがうまくいけば国民にとっても良かったのですが、今のところ空振りばかりです。本当はコロナ対策をしっかり真面目にやってくれたらいいのですが、これでは「次」を巡って政局が動き出してしまいそうです。


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