幹事クリタのコーカイ日誌2020

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12月11日 ● オリンピックもGoToも。

 政府はGoToキャンペーンの停止を決めかねているようです。と言うか、何としても停止したくはないという態度。分科会のみならず世間全般から停止しろとの大合唱が上がり始めているのに、これだけ頑なな態度では、やはり観光業界との癒着があるのかと疑われてしまうことでしょう。

  もちろん、菅総理が言うように「GoToばかりが悪者になっている」というのもわからないではありません。感染が広がっている原因は複層的だと思いますが、GoToは感染対策を怠っている象徴になってしまっています。今春の何でもかんでも自粛要請の時期に比べて、はるかに感染は広がっていて、もはやクラスターどうこうのレベルではない上に、都市圏での医療崩壊も目前だというのに、未だに何ら具体的な対策を示さない菅政権は安倍政権以上に無能だというしかありません。「危機管理」という意識が希薄すぎます。各都道府県知事に任せたところで財源の保証がない以上は知事もできることは限られています。感染防止対策にはケチケチなのに、GoToにばかり追加予算をつける意味がわかりません。

 このまま感染が収まらなければ来年の東京五輪なんて夢のまた夢という感じです。なのにそちらはそちらで政府は完全にやる気満々、開催する前提で物事が進んでいます。しかしその気になっているのは五輪関係者だけで国民は「無理でしょ」と思っているし、海外でも東京の感染状況を見たらとてもオリンピックのために来日なんて難しいと考えていることでしょう。

 IOCは開催可否の結論を先延ばしにして東京の感染が収まるのを待っているようですが、だったらオリンピックをどうしても開催したい政府が何より優先すべきは感染を抑えることのはずです。どうにもやっていることがちぐはぐです。GoToもオリンピックもと二兎を追って、結局どちらも逃すどころか医療崩壊を招き死者は増え、経済の復活は一層遅れるという四兎くらい失う最悪なケースが起こりそうで心配でなりません。


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