幹事クリタのコーカイ日誌2020

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12月10日 ● 知名度と人口のアンバランス。

 昨日のTBSの情報番組「ひるおび!」で、北海道のコロナ感染状況を報じる際に、北海道の自治体人口を大幅に間違って報じるハプニングがあったそうです。旭川市で自衛隊による医療支援が始まったニュースの際に、6自治体(旭川市・富良野市・稚内市・留萌市・利尻町・礼文町)の人口のうち、旭川市・利尻町・礼文町の人口は統計通りだったものの、富良野市の人口が21万人(実際は約2万1000人)、同じく稚内市が33万人(3万3000人)、留萌市が22万人(2万2000人)と10倍に間違って表示されていたとか。

 これについてはネットでも話題になりましたが、要は「ひと桁間違えた」という単純なミスだと思います。ただどうしてそんなミスが起きたかと言えば、「市の人口が2万とか3万のわけがない」というスタッフの思い込みでしょう。北海道第2の都市である旭川市の人口は約34万人。これを見たら富良野とか稚内とかもそこそこ有名な地名だから20〜30万人くらいはいるんじゃないかと勘違いする東京のスタッフがいるのも無理からぬことです。

 なにせ北海道は知名度と町の規模が釣り合っていないところがたくさんあります。函館市がようやく25万人、苫小牧市、釧路市、帯広市、小樽市など有名どころでも全て20万人未満です。札幌市こそ200万人近い人口がいますが、それ以外では過疎化でどんどん人口が減少しています。そもそもそんなに道内各地に20万、30万クラスの都市がゴロゴロしていたらJR北海道は赤字だらけの路線で苦労したりしません。

 まあ北海道は広さと人口の対比が首都圏とは真逆なので感覚的につかみにくいというところもあるとは思います。例えば埼玉県と比べたら旭川市と越谷市、函館市と草加市、小樽市と加須市がほぼ同じ人口規模です。加須市って初耳です。「かす」じゃなく「かぞ」って読むそうです。加須市の人には引き合いに出して申し訳ないですが、それだけ北海道は知っている町でも人口規模は小さいということです。

 北海道ほど極端ではなくても、東北、北陸、山陰、四国など過疎に苦しんでいるところはどこも似たようなものです。会津若松市12万人、宇和島市7万人、萩市5万人。こういう歴史のある有名な城下町でもこれくらいの人口規模なんだと思うと、今後ますます日本の地方が縮んでいくのだろうなと痛感してしまいます。


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