幹事クリタのコーカイ日誌2020

[ 前日翌日最新今月 ]

11月27日 ● 高齢者と若年層では対策が違う。

 第3波が広がって医療崩壊の危機が声高に叫ばれているコロナ禍ですが、相変わらず菅政権の無策ぶりが際立っています。安倍政権も後手後手に回って酷い対応だったと思っていましたが、それでも珍妙なアベノマスクも含めて何とかしようという意志は感じられました。しかし菅政権は第3波を前にして立ちすくむのみで、全く手を打たずただ神頼みをしているだけのように見えます。

 新型コロナウィルスの特徴は若年層では感染しても無症状か軽症で済む「単なる風邪」ですが、高齢者や基礎疾患のある人には重症化して死に至る可能性もある「殺人ウィルス」だということです。つまり全世代に向けて同じように自粛を求めたり経済活動を停止したりするのは無意味かつ非効率的。若年層にとってはただの風邪なのですから、どんどん経済を回してもらい、そこで空いた医療リソースをリスクの高い高齢者のために使わなければなりません。

 そのためにはまず以前から言われているように新型コロナを「指定感染症2類」から外すことです。2類のままだと無症状や軽症の人まで感染が確認されたら入院隔離措置をしなければなりません。医療現場は逼迫するし、長期間にわたり隔離されるのは困る人は検査そのものを拒否してさらに感染を広げます。それをインフルエンザ並みの自宅待機にすれば、医療リソースを高齢者や基礎疾患のある人たちに空けておくことができます。

 そして自宅待機の若い感染者から高齢者や基礎疾患のある人が感染させられるリスクを避けるための隔離施設を全国各地に作ることです。作ると言っても、ちょっと田舎にあるバブル時代に開発されて今は寂れているようなリゾートホテルが日本にはたくさんあるのでそれを活用するだけで良いのです。まだ感染していないリスクの高い人たちにリゾートでコロナが収まるまで過ごしてもらうことで、若年層と高齢者を分けることが肝心です。

 そうすればリスクの高い高齢者に感染させることを気にしないで若年層は都会で働けるし遊べます。もちろん居酒屋もカラオケボックスも休業する必要はないですし、政府も休業補償を出すよりもリスクの高い人を隔離するための補助金を出す方が安く上がります。都会の経済も地方リゾート地の経済も回すことができます。若年層は都会で大いに活動し、高齢者はリゾートでのんびり過ごせるのですから、誰も我慢する必要もありません。

 以上のアイデアは別に僕が思いついたわけではなく以前から同様なことが言われていたので繰り返しただけです。きっと他にもいろいろな「老若隔離案」は出ているはずです。なぜそれらを政府が検討しさっさとやらないのかがわかりません。高齢者はコロナで死に、若年層は経済的に死ぬのですから、それぞれに対して適した対策を考えるのが当然のはずです。僕ももうすぐ60歳になるので、沖縄とか南九州あたりの暖かいリゾート地で補助金もらってしばらく過ごさせてほしいものです。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」