幹事クリタのコーカイ日誌2020

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11月26日 ● YDS-150は買いか待ちか。

 いまサックス界隈で話題沸騰中のヤマハが発売したデジタルサックスYDS-150。僕の高校時代の友人のGくんが早速入手して吹いているみたいです。さすがです。僕はというと、Gくんほどお金持ちではないので様子見をしています。と言うか、すでに年内分は予約でいっぱいらしく、いま申し込んでも年明けにしか手に入らないので、結果的に様子見になってしまったというところです。

 YDS-150がこれほど話題になっているのは、何と言ってもヤマハが初めて出した本気のデジタルサックスだということです。しかもデジタルなのに敢えて真鍮のベルをスピーカーにくっつけたということで、楽器としての実力、すなわち音の良さ、本物感はどれほどのものなのか、というところが注目されています。価格も税込95700円と、サックスとしては安い(ヤマハの入門用アルトサックスYAS-280で14万円)とは言え、玩具っぽさのないそれなりの価格設定となっています。

 すでに今月20日に発売されたのでYouTubeでは「試してみた」動画がたくさん上がってきています。全てを見たわけではありませんが、だいたいの傾向というか、感想は似たようなものでした。すなわち自宅での練習用に最適、ということ。デジタル楽器ですから音量を調節できるしヘッドホンもつけられます。サックスは自宅で練習するには音量的に制限がある楽器ですから、音量が調節できるのはとても有難いです。

 ただ練習用と言っても、指使いはアコースティックサックスと同じなので問題ありませんが、息のコントロールは別です。息さえ入れればサンプリング音が出るデジタルサックスと、きちんとアンブシュア(口の形)を作って息の量、速度、方向などをコントロールしないとちゃんとした音が出せない本来のサックスでは全く違います。なので初心者が手軽に始めるには良いとは言え、これで練習してもサックスが吹けるようになるわけではありません。

 また初心者でもちゃんとした音が出るとは言え、プロが求めるような「良い音」が出るわけではないので、あくまでも練習用であってプロがステージで使える楽器ではないようです。そう考えていくと、YDS-150の対象は初心者でもなくプロやセミプロでもない、初級者から中級者の趣味でサックスを吹いている愛好家で、かつマンション住まいなどで練習環境に制限がある人、ということになります。おー、まさにこれは僕のことではないですか。

 問題は価格だけです。僕はヤマハの電子ピアノの安いものを使って練習していますが、これは5万円でした。アップライトピアノの10分の1以下です。そう考えると練習用の位置づけのデジタルサックスの適正価格は2〜3万円、高くても5万円くらいだろうと思います。お金さえあれば10万円近い金額をはたいて買ってしまいますが、給付金の10万円は電動アシスト自転車を買ってしまいました。YDS-150が中古になって出回るのを待つか、もう少し機能を落としたYDS-130(?)あたりが発売されるのを待つかと思案中です。


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