幹事クリタのコーカイ日誌2020

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11月7日 ● ナダルとフェデラーのW1000。

 ナダルがパリのマスターズ大会で通算1000勝目を挙げました。これは歴代4位の記録で3位がレンドルの1068勝、2位がフェデラー1242勝、1位コナーズ1274勝となっています。現役のフェデラーとナダルはまだまだ勝利数を伸ばし続けることでしょうから、どこまで上にいくことになるのか楽しみです。ちなみにジョコビッチは932勝で6位につけていますから、こちらも来年中に1000勝に達する可能性があります。

 そしてフェデラーは今週でTOP20以内在位通算1000週という前人未到の大記録を樹立しました。約20年間もTOP20に入っていたということです。テニスの選手寿命は15年前後、全盛期はせいぜい10年というのが常識的なところですから、20年間ずっと全盛期という異常と言っても良い記録です。ちなみに2位はアガシの868週、3位コナーズ860週、4位ナダル792週。ジョコビッチは706週で7位となっています。2位以下に大差をつけていることからもフェデラーの記録の偉大さが感じられます。

 ナダルとフェデラーが同じタイミングで「1000」という区切りの良い記録を達成しましたが、ジョコビッチも6度目の年間ランキング1位という記録を作りました。これはサンプラスと並ぶ歴代1位タイ。フェデラーもナダルも年間1位は5回で、ジョコビッチが一歩抜け出した形です。年齢的にはジョコビッチが一番年下だけに、今後はフェデラーとナダルの様々な記録をジョコビッチが更新していく可能性が大きいです。また33歳での年間1位も最年長記録です。

 それにしてもテニスの歴史に残る偉大なチャンピオン3人が同時期にこれほど長く活躍しているという稀有な時代。ファンとしてはたまらない時代ですが、彼らの下の世代にとっては本当に迷惑な話でしょう。タイトルも獲得できなければランキング1位も遠く、あらゆる記録はこの3人が上位独占。未来にテニスの歴史を語られる時に21世紀冒頭の20年間はこの3人以外の名前が出てくることはほとんどないと思われます。


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