幹事クリタのコーカイ日誌2020

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11月1日 ● 全日本大学駅伝2020。

 伊勢路を駆ける全日本大学駅伝は大学「3大駅伝」と呼ばれていますが、箱根駅伝に比べて人気知名度歴史全てにおいてかなり劣ります。実際には関東の大学にとっては箱根の前哨戦という扱いですが、関東の大学しか参加できない箱根と違って全国の代表チームが参加する全日本が本当は学生駅伝の最高峰であるべきだとは思います。本当に残念なことですが、昭和の頃はともかく箱根の人気が沸騰してからは関東勢と他地域のレベル差がつきすぎて全く勝負にならなくなってしまいました。

 今年は関西代表の立命館大がシード入りを目指して関東の大学をどこまで食うことができるか注目していたのですが、残念ながら15位に終わりました。辛うじて城西大だけには先着したので、それがせめてもの救いでしょうか。また東海代表の皇學館大の川瀬が2区で17人抜きの激走で21位から4位まで浮上しました。これまでの大会最多だった13人抜きを上回る新記録、そして 東海地区の日本人ランナーとしては39年ぶりの区間賞を取ったのが関東以外の大学のハイライトシーンでした。

  優勝争いは3強と呼ばれる駒沢大、東海大、青山学院大の鍔迫り合いがとても見応えがありました。3校揃って前半出遅れたのですが、有力校が出遅れたことでレースとしての面白さは倍増しました。先行した伝統校の早大、明大を追う3強という構図で、いつどこで3強が追いつくのかとワクワクする展開になりました。7区で遂に3強がトップ3に並び、最終8区での3強エース対決となりました。

 トップをいく青学から39秒差の東海大、41秒差の駒大。青学のエース吉田は30秒差あれば逃げ切れるのかと思われましたが、東海大の名取と駒大の田澤が2人並んで追走、一気に約40秒差を詰めてしまいました。こうなると実力差が出ます。3人並走状態からまず青学が遅れ、さらにラスト1km付近で駒大が一気にスパート。圧倒的な実力差を見せつけた田澤が大会新記録でゴールに飛び込みました。駅伝の最終区でこれだけのバトルを見られるのは稀なので大いに楽しめました。

 こうして全日本を見ておくと箱根をさらに面白く見ることができます。やっぱり前哨戦扱いになってしまいました。


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