幹事クリタのコーカイ日誌2020

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9月29日 ● ゆっくり上達するから楽しい。

 最初から何でもすぐにできてしまう人がいます。ごく稀にいる天才か、単に飲み込みが早いだけかは人それぞれですが、なかなかうまくできない人にしてみたら羨ましいし、きっと世の中楽勝モードで楽しいだろうなぁと思ってしまいます。僕は比較的他人よりも早くできる子どもでした。もちろん天才ではなくコツを掴むのが早いだけです。だから最初は良いのですが、コツコツと努力を続けるタイプの人に結局追いつかれ追い越されてしまうので、徐々につまらなくなってしまいます。

 ただそれも子どものうちだけで、大人になってから始めると、そもそもスタートが遅くて周回遅れな上に、上達スピードも子どもの頃より格段に遅くなります。特に体を使う系は子どもの頃から始めた人間には全くかないません。いま続いている趣味であるテニスは大学生からだし、サックス、ピアノに至ってはアラフィフからのスタートですから、幼稚園児の頃からずっとやってます、という人には一生追いつける気がしません。それは残念ながら事実です。

 ただ他人との比較ではなく、自分との比較ならば上達が遅い方がむしろ楽しみも多い気がします。地道に努力を続けていれば少しずつですが上達します。以前にはできなかったことが、できるようになってきます。それもゆっくりと進歩しているので、その過程をより時間をかけてたっぷりと楽しむことができます。逆説的ですが、なまじ才能がないからこそ、努力の果実をじっくりと楽しむことができるのです。

 テニス歴40年を超えて今さらサービスが進歩しているのも楽しいですし、ピアノ歴9年にしてようやく伴奏の和音が少しずつ弾けるようになってきたことも嬉しいです。11年やっているサックスも今頃になって少しずつスィングのリズムが理解できるようになってきました。遅いと言えば遅いのですが、ゆっくり着実にできるようになっていく楽しみを満喫しています。まあ、ちょっとできない者の負け惜しみも入っていますがね。


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