幹事クリタのコーカイ日誌2020

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9月27日 ● 正代優勝。

 九月場所は正代が見事に優勝を果たしました。千秋楽の翔猿との一番は危うい土俵際での逆転の相撲でしたが、両大関との対戦は正代が圧倒していたので、今場所の優勝はもっとも強かった力士が優勝したという納得できる形でしたし、来場所の大関昇進も文句のないところです。

 正代という力士は地力は以前から評価されていましたが、やる気があまり感じられないというか、飄々としていて欲がない印象でした。それが今年に入ってから徐々に実力を発揮し始めて結果がついてきたことで、本人もようやくその気になってきたのが今場所の優勝に繋がったようです。僕は熱量の低い相撲取りという正代の個性も好きでしたが、その個性はなるべく上手く残した形で強い力士になってくれたら良いなと思っています。

 横綱不在の場所で朝乃山と貴景勝の両大関は頑張った方だと思います。貴景勝は最後まで優勝争いをしましたし、朝乃山は序盤の3連敗以降は万全の相撲でした。正代に優勝を譲ったことは大関として悔しいでしょうが、それが来場所以降の奮起に繋がればと願います。

 そして今場所正代以上に土俵を沸かせたのが新入幕で優勝争いに加わった翔猿です。終盤上位との対戦が組まれてからも気風の良い相撲ぶりで実に好感がもてました。長らく十両で低迷していたこともあり28歳と決して若くはありませんが、しこ名の通りの元気の良い動き回る相撲はこれからもっと人気が出ることでしょう。

 来場所両横綱が戻ってくるかどうかわかりませんが、朝乃山、貴景勝、正代、御嶽海を中心とした20代の上位陣がしっかりとした相撲を取り続けてくれたら、これからの大相撲が楽しみになると思います。


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