幹事クリタのコーカイ日誌2020

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9月26日 ● 全仏ドロー。

 いよいよ全仏オープンが始まります。全米からこの短い間隔での全仏、春ではなく秋のパリでの全仏。いつもとは全然違う全仏になるだけに、優勝争いにも異変が起きそうな予感がします。特にクレーの絶対王者ナダルが心配です。前哨戦のローマでは準々決勝で負けてしまいましたが、明らかに調整不足、実戦不足という感じです。全仏では過去に93勝2敗という圧倒的な戦績を誇るナダルですが、今年ばかりは不安がつきまといます。

 優勝候補本命は第1シードのジョコビッチでしょう。ローマでも見事に優勝しました。今季はまだ負けなし(全米は失格)。調整は万全という印象です。グランドスラムタイトル数ではフェデラーの20をナダル19、ジョコビッチ17と追っているだけに、どちらが優勝するかは大きな意味を持ちます。ダブルグランドスラム(4大大会全てで2回以上優勝)が懸かっているだけに、意欲だけならジョコビッチの方が上かも知れません。

 ナダルとジョコビッチの2強に迫るのが全米でグランドスラム初優勝を遂げた第3シードのティームです。元来クレーが得意な選手で全仏ではこの2年連続で準優勝。次世代のクレーキング最有力候補だけに、そろそろ全仏のタイトルも取りたいところでしょう。第4シードのメドベージェフ、第5シードのチチパス、第6シードのズべレフあたりもタイトルを狙っているところでしょう。いつもと違う全仏だけに意外なチャンピオンが生まれるかも知れません。

 日本勢では錦織に期待したいところですが、まだまだ本調子ではないようで、全米をスキップして早めにクレーの大会に出たものの結果が出ていません。1回戦は第32シードのエバンズですが、いまの錦織には強敵。そして勝ち上がっても3回戦でナダルに当たってしまうという相変わらずのドロー運のなさ。多くを期待できないでしょう。

 ドローではジョコビッチが恵まれました。ナダルは準々決勝でズべレフ、準決勝でティームと当たる厳しいドローだけに、ここで体力を削られると決勝のジョコビッチとの対決はかなり不利になりそうです。


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