幹事クリタのコーカイ日誌2020

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9月25日 ● 常軌を逸した河村市長。

 名古屋市の河村たかし市長が、愛知県議会に大村秀章知事への辞職勧告決議を求める請願書を提出したそうです。理由は例によって昨年の「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」についてですが、もはやこの執念じみたパフォーマンスは大村知事の言葉通り「常軌を逸し」ています。

 僕はあの「表現の不自由展」に対する大村知事の対応は首長として問題なかったと思いますが、そこの是非は置いておいても、このコロナ対策をすることが最優先のいま、なぜ県議会までをも巻き込んでこんな騒ぎを起こそうとするのか疑問です。いくら何でもあり得ない行動でしょう。物事の優先順位というものがわからなくなっているのでしょうか。とても長年政治家を務めてきた人物だとは思えません。

  現在、愛知県議会では総額約719億円の新型コロナウイルス対策費を盛り込んだ補正予算案などを審議中、名古屋市議会でも70億円余の新型コロナ対策費について審議をしているそうです。大村知事は先頭に立ってコロナ対策を講じているのに、なぜ河村市長はコロナ対策を放置して他自治体の首長を辞めさせろなどという運動をしているのか理解に苦しみます。愛知県民も名古屋市民もコロナ禍で苦しんでいる人がたくさんいます。本来なら県と市が一致団結して対策をどんどん進めていってほしいのに、横から足を引っ張っている場合ではありません。

 河村市長が立ち上げた「減税日本」はもはや風前の灯火です。維新と連携を取ろうとしてきましたが、相手にされていない感が漂っています。河村市長のパフォーマンスも完全に市民から見限られてきていて本人も危機感を抱いているのかも知れませんが、その結果ネトウヨ受けするような言動に走っているのは苦し紛れとしか思えません。そもそも大村知事こそがガチガチの保守政治家で、河村市長は民主党系のリベラルだったはずなのに、すっかり宗旨変えしています。

 名古屋市民としてはコロナ対策もやらないで、そんなパフォーマンスばかりやっているのなら、河村市長にこそ辞職勧告してほしいと思います。


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