幹事クリタのコーカイ日誌2020

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9月20日 ● デジタルに詳しい人扱い。

 いまコロナ禍でリモートワークが一気に進んでしまい、多くのITツールでほとんどの仕事が回っています。社内コミュニケーションに電話も使いますが、その比重はかつてないくらい下がってしまいました。僕もメールを大量にやり取りしているだけではなく、オンラインでの会議もやたらと増えました。まあこんなものは慣れなのですが、オジサンの中にはいつまで経っても慣れない人というのが必ずいて、見ていて「大変そうだなぁ」と思います。

 僕が会社に入った頃はまだワープロもない時代で、コピーが取れないオジサンとかファックスを送れないオジサンがたくさんいました。新入社員は当然新しい機械に強いだろうと思われて、僕はそういう機械を使える奴としてオジサンたちに重宝されたというか、使いパシリにされました。もちろん数年後にオフィスにワープロが導入された時には真っ先にワープロ担当に任命されました。当時のワープロはまだ「清書機」扱いでしたから「企画書は手書きの方が心が伝わるんだ」というオジサンたちには意味もなく目の敵にされていたものです。

 ひとりに1台ずつPCが配られて全員にメールアドレスを渡されたり、勤務管理や経理、会計処理などをオンラインで入力するようになった時など、オジサンたちのアタフタぶりは本当に可哀そうなくらい大変でした。酷い時にはずっと「クリタくん、ちょっと教えて」と呼ばれて自分の仕事が全然できない時もありました。もう僕は中堅になっていたのですが、なぜかオジサンたちは若い頃のイメージのままで僕を頼ってくるのです。

 今や僕は定年直前の立派なオジサンなのですが、相変わらずIT関係のことを質問されたり頼られたりすることが多く、もうそういう人として会社員人生を終えることになりそうです。もちろん僕はただの素人で、ITの専門部署は別にあってスタッフは社内にいるのですが、身近にいる少しだけ詳しい聞きやすい人という立場はいつまでも経っても変わらないようです。まあ元来嫌いじゃないから良いんですが、本当に素人だし単なるボランティアなので、あまり突っ込んだ質問や相談はしないで欲しいものです。むしろオジサンらしくこっちが聞きたいくらいのことも多いんですから。実力不相応のイメージは負担が大きいです。


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