幹事クリタのコーカイ日誌2020

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8月24日 ● 名古屋のプラン通りの勝利。

 Jリーグ12節、3位の名古屋グランパスが首位を独走する川崎フロンターレに1-0で勝ちました。「金星」と表現するメディアもありました。確かに開幕前の評判を考えればJリーグ記録の10連勝中の優勝候補を相手に、毎年のように降格争いをしている名古屋が勝つなどというのは金星なのかも知れません。ただ現在名古屋は3位、しかも試合数がひとつ少なく得失点差では2位なのですから、実質的には川崎との試合は「優勝争い」なのです。

 今季の川崎は圧倒的な攻撃力が脅威です。1試合平均で3点を超える得点を叩き出しています。リーグ最強の攻撃力に、ともすれば対戦相手は精神的に引いてしまって、ますます川崎に攻め込まれてしまいます。しかし名古屋は今季リーグ最少失点。堅守でここまで勝ち上がってきました。1試合平均で0.7点しか取られていません。得点力は平均並みですが、1点取れば勝てるチームなのです。

 その名古屋が川崎戦で守りながら好機を窺うという、いつも通りの試合に持ち込み、前半終了間際に虚を突くようなサイドチェンジから金崎がゴールを決めました。時間は44分とまさに絶妙なタイミングです。これで堅守の名古屋ははっきりと後半は「守り抜く」というゲームプランを遂行できました。完全に名古屋の計算通りの試合でした。狙い通りであって決してまぐれでも金星でもないのです。

 名古屋の課題は選手層の薄さです。現在も主力を故障で欠いていて、出ている選手たちにはかなりの負担をかけています。疲労が重なってくれば当然さらなる故障のリスクもありますし、そうじゃなくてもパフォーマンスは落ちてきます。まだシーズンは半ばですから、後半戦に向けてどうやってチームをマネジメントしていくか、フィッカデンティ監督も頭が痛いところでしょう。


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