幹事クリタのコーカイ日誌2020

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8月23日 ● 自慢話よりも夢の話を。

 僕の母親は85歳なのに自分のことをあまり老人と思っていない節があって、未だに先々やりたいことの話をします。そして老人にありがちな「自慢話」「愚痴」「昔話」をほとんどしません。そのことに気づいたのは実はこの10年くらいのことで、そう言えば昔からその手の話を全然しなかったなぁと思い出しました。戦争体験も伊勢湾台風でも結構悲惨な目に遭っているのですが、長男の僕は少しだけ聞いたことがありますが、弟はほとんど聞いたこともないはずです。

 正直、老人にしては珍しいし、考えようによっては立派なことかも知れませんが、戦争や伊勢湾台風のような大災害の経験は子孫に直接語り伝えてもらった方が良いと思っています。まあ悲惨な経験というのは往々にして本人は思い出したくもないから喋りたがらないということもあるかも知れませんが、やはり僕の口から伝聞で聞くよりも元気なうちに孫たちに自分の言葉で語ってほしいなぁと考えているので、機会があれば話を振ってみようかなと考えています。

 こういうことを思うようになったのも、自分が年を取ってきたからで、僕の周りの同世代もやたらと「自慢話」「愚痴」「昔話」が多くなってきました。戦争体験のような有意義な話とか珍しい話ならまだしも、個人的な昔話など普通はまともに聞く気になれないことも多々あります。自慢話に至っては、まだ本人のことならともかく家族や友人のことを自慢されても困ってしまいます。

 まあ母の話も一種の家族自慢になるかも知れませんから、全然人のことは言えないんですけど、どうせ聞かされるなら、つまらない自慢話よりは、ちっぽけでも将来の夢の話を聞かせてもらう方が僕は好きです。


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