幹事クリタのコーカイ日誌2020

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8月21日 ● クイズバラエティ巨人戦。

 昨日の日本テレビが中継した巨人阪神戦は何とクイズバラエティとなっていました。試合の中継自体はしているのですが、それを野球解説者(山本浩二、中畑清、江川卓、高橋由伸、赤星憲広)と羽鳥アナ、伊沢拓司が結果を予想してポイントを競うという『野球脳サバイバルナイター』という番組だったのです。主役はプレーしている選手ではなく、予想をしているパネラー陣というチャレンジングな企画でした。

 パネラーたちは打者ごとにアウト、ヒット、ホームランなどと結果を予想し、当たり外れをポイントとしてカウント、1イニングごとに最下位のパネラーが消えていきます。最終的にポイント上位の人が優勝というルールで、山本、江川ら解説者が早々に消えてしまい、最後に残った中畑清、高橋由伸、伊沢拓司の3人の中で累計ポイントがトップだった高橋が優勝しました。

 野球ファンでありクイズファンである僕としては、野球の展開はあまり入ってこないながらも、単純に打席ごとの結果を予想することは面白いと言えば面白いと思いました。ただそれはあまり思い入れのない巨人阪神戦だから。もし中日戦でこれをやられたら野球ファンの血が許せないとなるでしょう。逆にクイズファンとしてはもっとクイズに寄せてくれるなら面白いですが、ちょっと野球ファンに気を遣って中途半端になったかなという感想でした。

 日テレの苦心はわかります。伝統の巨人阪神戦と言えども、もはや視聴率が取れるコンテンツではありません。根っからの野球ファンは地上波ではなくBSやCSで試合を見ています。視聴率が取れない野球中継はむしろ局にとって重荷でしかないのに、いまだに昭和と同じ中継スタイルでは、ということになってのクイズバラエティ化でしょう。否定的な意見が多数あるのも承知の上での実験だったと思います。

 先に書いたようにちょっと腰がひけていたというか、中途半端な実験だったので面白さも中途半端で終わりましたが、どうせやるなら今後はもっと大胆にバラエティ化していった方が良いと思います。本当に野球を見たい人のためにBSでちゃんとした中継を見せれば良いでしょう。というか、そもそもそこまでして無理に野球中継を地上波でやる意味があるのか、ということこそを問うべきかも知れませんが。


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