幹事クリタのコーカイ日誌2020

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8月15日 ● 真逆のボレー理論。

 コロナ自粛以降、YouTubeでテニス動画を見ては勉強をしている話は以前に書きましたが、いくつか見ているチャンネルの中でも小野田倫久プロがやっている「スターテニスアカデミー」を頻繁に見ています。小野田プロに加えて鈴木貴男プロもほぼレギュラーで登場し、テニス技術を実際に打って見せながら解説しています。

 鈴木貴男は日本男子テニスのレジェンドだけに言葉だけではなくプレーにも説得力があります。今やシングルスでは絶滅危惧種となったサーブ&ボレーヤーですが、ダブルスではもちろん有効な戦術ですから、彼のボレーは真似できるところがあればぜひ取り入れたいと熱心に見ています。鈴木流ボレーはテイクバックをせずに体の捻りだけでセット完了、そこから打ちたい方向にフォロースルー。言うは易く行うは難しで、なかなかモノにできませんが改良は続けていました。

 そんな「スターテニスアカデミー」チャンネルに今回別のレジェンドが登場して、この鈴木貴男ボレーと真逆のことを言い出したのです。新たなレジェンドは近藤大生プロ。我が地元名古屋の生んだテニスプレーヤーでかつてのダブルス日本ランキング1位。ダブルスを得意とした選手だけに当然ボレーも上手いのですが、近藤が言うボレー理論が鈴木とは全然違うのです。

 まずグリップが厚い。鈴木はコンチネンタルグリップを推奨していますが、近藤のグリップは結構フォア側に厚めです。そして鈴木とは真逆にテイクバックをして、フォロースルーはしない。打点でラケットを止めておしまい。近藤が登場した回には鈴木は出てこなかったので、ここで議論になることはありませんでしたが、小野田も鈴木と同じボレー理論だけにかなり近藤のボレーに驚いていて、この対比が実に面白い回でした。

 僕としては近藤のボレーに親近感を覚えるというか、そもそもそういう感じでボレーをしていました。最近になって鈴木のように、というよりもテニス界の常識である薄いグリップでのボレーに改良を重ねているところですが、もともとは近藤派。またフォロースルーをしようとすると意外に打点が狂ってミスヒットもしがちだったので、これも打点で止めて終わりの近藤流の方が自分的には感覚として近いのです。

 近藤はいろいろと試行錯誤を重ねて今のボレーになったようで、なるほどプロと言えども技術については改良を続けているんだということと、人によってやはりテニス理論も合う合わないがあるんだということがよくわかりました。それがわかって今日テニスをしたら、最初はちょっとちぐはぐになりましたが、後半ではかなり「自分なり」に上手くボレーができました。もっともテニスの「上手くできた」は、次もできる保証は全くないので、どうなるかはわかりませんが。


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