幹事クリタのコーカイ日誌2020

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8月14日 ● もっと深さがほしい「99人の壁」。

 不祥事もあってこのクイズブームの中にあって最近低迷気味の「99人の壁」。先日放送された2時間スペシャルは「真夏の音楽祭りSP」と題して、音楽クイズを特集しました。ジャンルはJ-POP、ドラマソング、ジャニーズ、平成アイドル、昭和ポップスと、僕が得意とするところばかりなので楽しく見ることができました。正直言って2時間では物足りないくらいで、もっと出題してほしいと思ったくらいです。

 特に後半のアイドルと、昭和の懐メロは時間が短くて「尺計算下手か」と突っ込みを入れたくなるほどでした。アイドルは平成以降の女性グループアイドルのみで、それもモーニング娘。、AKB48、ももいろクローバーZ、欅坂46と超メジャーどころだけ。出題レベルが浅いのも仕方ありませんが、だったらAKB48だけに絞ってもっと深くマニアックなところまで掘り下げてほしいです。

 また昭和のポップスも僕にとっては青春時代の音楽だけに、見ていて「そんなの常識じゃん」と思うような易しい問題ばかりでした。これはメインの想定ターゲットが20〜30代のようなので仕方ないかと諦めますが、50代60代も楽しめるジャンルなのですから、歌詞の穴埋めばかりではなく、もう少し幅広いクイズを作ってくれたらとは思いました。

 唯一ジャニーズだけはチャレンジャーがA.B.C.-Zの河合郁人だったせいか、ジャニーズ事務所全面協力という感じでたっぷり時間を取っていました。ジャニーズについてもオジサンの割に詳しい方ですから結構わかりましたが、それでも他のジャンルに比べたらきっちりとファンにとっても納得できるレベルだったのではないかと思います。

 基本的にフジテレビはこの番組に限らずクイズの視聴者をバカだと思っているのか、問題のレベルをすぐに下げて平易にしてしまいます。今回はマニアと音楽業界関係者が対決しているのですから、当然マニアックなクイズを期待しているのに、その視聴者の気持ちを全く汲み取っていません。マニアは「こんなことだって知っているんだ」というところに誇りを持っているのですから、それを満足させるような問題を作る方が喜ばれるはずです。

 それからMCの佐藤二朗があまりにも物を知らないために呆れてしまうのも、そこがこの番組の面白いところではありますが、時にはクイズの邪魔になっています。やはりクイズ番組のMCはある程度の知識と教養があって、どのあたりが視聴者の平均レベルかを掴んでいないと難しいです。「ミラクル9」の上田晋也が今のクイズ番組では一番上手いMCかなと思います。


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