幹事クリタのコーカイ日誌2020

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8月5日 ● 10年習っても初級者。

 テニスを長年やっていて思いますが、上達していく様子は本当に人それぞれです。坂道を駆け上るように一気に直線的に上達していく人もいますが、普通は徐々に頭打ちになっていく人が大半です。ただちゃんと続けていれば下手になることは、よほど悪いアドバイスでも貰わない限りはありません。ジグザクというか、階段を上るように停滞期と上昇期が交互に訪れるような感じで上達していく人が多いのではないかと思います。

 テニスは道具を使いますし、いくつもの技術を組み合わせて複雑な動きをするスポーツなので、上達に時間がかかることが多く、階段の踊り場で停滞している時期にやめてしまう人も中にはいます。我々長年やっている人間からすると、もう少し頑張ればブレイクスルーして上手くなるのになぁと思うのですが、上達しないことに嫌気がさしてやめる気持ちもわからないではありません。実際、なかなか上手くなれないと「才能がないんだ」と落ち込みますから。

 この気持ちがわかるのは自分のピアノの腕前がなかなか上達しないからです。すでにピアノを習い始めて10年目になろとうとしています。大抵のことは10年続ければそれなりの腕前になりそうなものですが、まさかいつまで経っても初級者のままだとは始める時には想像していませんでした。サックスはもう少し上達スピードが速かったのに、サックスの5倍くらい時間をかけて練習しているピアノがこんなに上手くならないとは我ながら驚きです。

 単音しか出せないサックスと違って、とにかくピアノは複雑怪奇です。メロディーとハーモニーとリズムをピアノ一台で同時に表現できてしまう能力があるだけに、それを弾きこなすにはかなりの修練が必要です。50歳から始めると感覚的に身につけることができず、子どもと違ってこれほどまでに時間がかかるのかと、9年経って改めて感慨にふけってしまうほどです。

 それでも嫌になったからやめた、とならなかったのは先生が良かったからです。一緒に寄り添って根気よく教えてくれる先生がいなければとっくに投げ出していたことでしょう。恐らく人としての相性も良いのだろうと思います。それに時間をかけて何とか曲が弾けるようになった時の達成感がなんとも言えず気持ちが良いですし。

 あと10年続けたら、せめてもう少しピアノが弾けます、と言えるくらいの腕前になれるんでしょうか。今のところあまり希望が見えませんが、20年続けた時の自分が見たいので頑張ります。


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