幹事クリタのコーカイ日誌2020

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8月3日 ● 照ノ富士復活優勝の陰で。

 大相撲7月場所は照ノ富士の復活優勝で幕を閉じました。怪我と病気で序二段まで落ちた元大関が幕内に戻ってきていきなり優勝するというドラマチックな展開は素晴らしいことだと思います。照ノ富士の我慢と努力は本当に称えられるべきですし、彼を支えた伊勢ケ浜親方も大したものです。ただその陰で情けなかったのが両横綱でした。

 鶴竜も白鵬もちょっと負けただけで「実は怪我をしていて痛かった」と休場してしまいました。近年の彼らは休み癖というかサボリ癖がついているようで、優勝のチャンスがなければすぐに休んでしまうというのは協会の看板である横綱の態度としていかがなものかと思います。もしふたりが最後まで場所を務めていたら照ノ富士の復活優勝もどうなっていたことか。

 ただ両横綱がいなくても新大関の朝乃山や関脇正代、御嶽海、小結大栄翔が大活躍をして場所は大いに盛り上がりました。実力伯仲していますから、誰が優勝してもおかしくはないという感じでした。こうして番付上位の若い力士たちが活躍して場所が盛り上がったのですから、もう休んでばかりの両横綱は要らないとも言えます。そろそろ引退してもらっても良いんじゃないでしょうか。

 特に白鵬は悪い手本となっているように感じます。「勝てばいい」「強ければいい」というものではないと散々言われてきているのに態度を改めるところもありませんし、相変わらず立ち合いでも強い相手と当たると肘のサポーターを使ってのエルボーや張り差しを使います。数々の大記録が泣くというか、記録の価値が下がってしまいます。

 鶴竜は白鵬とは違い真面目で地道な横綱ですが、なにせ力の衰えが白鵬以上にはっきりしています。平幕にいる30代の元大関たちと違って、横綱は陥落することがないのですから、自ら潔く引退を決断してもらいたいものです。ふたりがいなくなれば大相撲もかなり世代交代した感じがしてリフレッシュされることでしょう。


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