幹事クリタのコーカイ日誌2020

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7月21日 ● 湿潤療法の効能。

 一週間前に自転車で転倒して作った肘の擦り傷。大きな傷と小さな傷のふたつ。転倒直後はそれなりに出血もあって、近くのドラッグストアで大きな傷パッドを購入し、水で傷を洗い流して簡単に消毒して貼っていましたが、その後、改めてドラッグストアで「湿潤療法」用の被覆材を購入してきました。バンドエイドなどからも出ていますが買ってきたのはニチバンのハイドロコロイド絆創膏「ケアリーヴ」。これを傷に貼っています。

 昔は擦り傷というと水で洗ってから消毒液をかけて「ひー」というほど沁みて痛いのを我慢、そこに赤チン(懐かしい)を塗って絆創膏やガーゼで覆って乾燥させていました。でもすぐに傷にガーゼがはりついてしまって、これを剥がす時に痛いし、なかなかかさぶたはできないし、かさぶたができてもまた剥がれて出血するしという繰り返しでした。

 ところが今の「湿潤療法」では消毒もしないし、ガーゼも使わずに被覆材で覆うだけ。そうすると傷口からじゅくじゅくと液が浸みだしてきます。実はこの液は滲出液といって、細胞を復活させ傷の消毒をするすぐれもの。従来のように消毒して乾燥させてしまうとせっかく治そうとしているこの液を拭き取ってしまうことになるので、これまでと逆に湿らせたままこの滲出液の力で傷を治すのが「湿潤療法」です。

 その存在は知っていましたが、子どもの頃と違って実際に擦り傷を作る機会がなかったので試したのは今回が初めてです。最初の2日間くらいはなかなか傷が治らない感じがして、やっぱり年を取ると傷の治りが遅いのかとガッカリしていましたが、3日目くらいからお風呂に入っても湯が傷に沁みなくなり、さらに少しずつ傷が薄い皮膚に覆われてきました。いま一週間で傷の大きさが半分くらいにまで小さくなっています。

 湿潤療法なら「早く」「キレイに」治ると言われていますが、実際に自分の体で試してみたら本当でした。10日間くらいで治るという話でしたが、年齢のせいか傷の大きさのせいか、もう少し時間はかかりそうな気はしますが、それでも十分に早いと思います。「簡単」「痛くない」というのもメリットですし良いことだらけです。昔の治療って何だったんでしょう。

 ただ経過はちゃんと観察した方が良いです。化膿することもあるので、その場合はすぐに病院で診察してもらわないといけません。滲出液は透明で薄い黄色、さらさらしているのに対し、膿は黄色や緑色をしており、どろっと粘性があるので、それで見分けるそうです。また擦り傷や火傷の治療には適していますが、深い刺し傷には向いていないので、その場合は病院に行きましょう。


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