幹事クリタのコーカイ日誌2020

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7月20日 ● 最近少年サンデーが面白い。

 僕は6歳の頃から少年マンガ誌をずっと読んでいます。時々途切れていた時期もありますが、基本的にはこれまで約53年間にわたり少年ジャンプ、マガジン、サンデーは欠かしていないと言って良いでしょう。チャンピオンだけは「ブラックジャック」「ドカベン」「がきデカ」「マカロニほうれん荘」などが連載されていた70年代の黄金期のみでしたが、他の3誌は今現在も毎週必ず購読しています。

 半世紀にわたって読んでいると各誌の浮き沈みもわかります。ジャンプの長い黄金時代もマガジンがヤンキーマンガばかりになった時も、サンデーがラブコメばかりになった時もちゃんと読んでいました。何回も「読みたいマンガが少なくなったからやめようかな」と思ったこともありましたが、惰性で読み続けているうちにまた復活してきたりするのが面白いところです。

 で、今日は少年サンデーなのですが、ここのところの誌面の充実ぶりが素晴らしいです。2000年代後半の低迷ぶりからよくぞここまで浮上してきたなと感動すら覚えます。「名探偵コナン」しか残っていない、しかもそのコナンも超マンネリで読む気もしなくなっていたのに、数年前から少しずつ面白い作品が増えてきて、今は「双亡亭壊すべし」「トニカクカワイイ」「君は008」「よふかしのうた」「蒼穹のアリアドネ」「MAO」「MAJOR 2nd」「BE BLUES!〜青になれ〜」などの中堅やベテランの作品が充実しています。

 さらに最近では「ノケモノたちの夜」「葬送のフリーレン」といった新しい作家の作品がまた面白く、特に「葬送のフリーレン」は勇者や魔法使いといったドラクエ的なパーティの後日譚なのですが、ジャンプ系の作品とは違うとても静かな滋味深い作品でいま一番のお気に入りです。またまだ始まったばかりの将棋マンガ「龍と苺」も絵は下手ながら妙な熱気があって注目しています。

 もともとサンデーは他誌に比べて編集者の意向よりも作家のやりたいことをやらせているというところがあって、じっくりと作家も作品も育てていくし、長期連載になりやすいですから、それに付き合える大人の読者向けの作品が多くなります。高橋留美子を筆頭に大ベテランたちもずっと新しい作品を発表できるのがまた古いファンには嬉しいところです。まだ発行部数はジャンプ、マガジンとは大差があるようですが、ここから何とか盛り返してほしいです。


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