幹事クリタのコーカイ日誌2020

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7月16日 ● 藤井七段最年少タイトル獲得。

 藤井聡太七段が渡辺明棋聖を破り、3勝1敗で初タイトルとなる棋聖を獲得しました。史上最年少となる17歳11カ月のタイトル保持者誕生です。まさに恐るべき17歳。14歳で最年少プロ棋士となって以来、まったくとどまることを知らずに急速な成長をし続けてきました。現役棋士で羽生九段のタイトル99期の大記録を超える可能性があるのは藤井七段をおいていません。

 そして師匠の杉本昌隆八段が語っていたようにこのタイトルは東海地方に初のタイトルを持ち帰ることになりました。杉本八段の師匠である故板谷進九段の悲願だったタイトル。将棋界のタイトルは関東と関西が独占をし続けてきました。板谷九段は何回もタイトル挑戦の目前までいきながら敗退。47歳の若さで夢を掴むことなく急逝しました。それから32年、ようやく孫弟子の藤井七段の手で悲願が達成されたのです。

 地元瀬戸市にとっても今回のタイトル獲得は本当に喜ばしいニュースでしょう。瀬戸と言えば焼き物の代名詞「瀬戸物」で知られる街ですが、全国的にどこまで知名度があるかと言うと「瀬戸内海」の瀬戸と混同されることがしばしばあるようです。地元民にとっては腹立たしいことでしょうが、国民的ヒーローが誕生して一気に注目度が上がりました。これまでの瀬戸市出身の有名人と言えば瀬戸朝香と青木さやか、石川秀美くらいなものでしたから。

 さて、次なる期待はいま争っている王位戦のタイトル奪取なるかです。ここまで木村一基王位に2連勝しています。あと2勝で史上最年少の2冠達成、そして史上最年少の八段になります。これまで不可能に思えるような大記録を軽々と達成してきた藤井七段なら、この山も難なく乗り越えていきそうな気がしてなりません。


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