幹事クリタのコーカイ日誌2020

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7月10日 ● 感染者数だけが問題ではない。

 プロ野球がスタジアムに観客を入れて試合を始めました。やはり無観客試合というのは味気ないもので、少ないながらも観客がいてこそ盛り上がるし、選手もよりやる気が出ることでしょう。上限5000人という制限なので、観客席は閑散とはしていますが、まあ昔のパ・リーグなんてもっと少ないお客さんの中でやっていましたから、それを思えばまだマシです。

 東京の感染者数がさらに増加している中での「有観客試合」開催に批判的な声もあるようですが、感染者数だけが問題なのではありません。昨日も書いたように検査数が増えれば感染者数も増えるのは当然で、特にいまの東京は無症状の人の検査数が増えていますから、4月頃のように症状があっても検査を受けられなかった時とは全く状況が違います。そこを一緒くたにしてはいけません。

 何より医療崩壊を起こさないことが肝心ですから、見るべき数字はベッドを占める入院者数であり、人工呼吸器などが必要な重症患者数であり、最終的な死者数です。つまりどれだけ医療現場に負荷をかけるかに直結する数字の方が重視されるべきなのです。無症状の感染者数が多くても医療崩壊にはなりません。彼らが高齢者やリスクの高い人に感染させることさえ防ぐことができればさほど問題ないのです。もちろんそのためには無症状の人の検査数も増やして感染者を把握していくことが必要ですが、単純に感染者数の増減だけであーだこーだ言っていると的外れになりかねません。

 感染拡大を抑え医療崩壊を防ぐために的確な方策というのは、この数か月でかなり明らかになってきていて、世界中で対策を練っています。いつまでもクルーズ船の頃のように「感染者がまた出た!」と数字を見て騒ぐだけなのは「時代遅れ」であることを政府も自治体もマスコミも我々も自覚する時期です。


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