幹事クリタのコーカイ日誌2020

[ 前日翌日最新今月 ]

7月9日 ● 「夜の街」だけの責任ではない。

 じわじわと感染者数が増え続けています。東京にいたっては緊急事態宣言中の4月の206人を超えて224人と過去最多になりました。もちろん検査数を以前より増やしたから感染者数も増えているので、一概に感染爆発だとは言えません。ただ20代、30代だけではなく40代、50代の感染者も増えてきていること、そして神奈川、千葉、埼玉などの近隣県でも増えてきていることからしても感染が拡大しつつあることは確かでしょう。

 この「東京由来」の感染者が増えている状況は、地方にとっても脅威です。東京との行き来が多いところほど広まりやすいので、中京圏、関西圏も油断はとてもできません。すでに大阪では感染が広がりつつある傾向が見て取れます。東京との往来を極力避けるとともに、東京自体の感染拡大をこれ以上広がらないように小池都知事には努力してもらいたいものです。

 ただ小池都知事はどうも「火消し」に消極的です。「夜の街に行かないで」を連呼していますが、いつもながらの「敵」を作る戦略です。悪いのは「夜の街」で、そこさえ自粛をしてくれたら広がらないような口ぶりです。本来なら休業要請をして補償を出せばいいはずなのに、それをする素振りすら見せません。「夜の街」は金も貰えないのに休業したら潰れてしまいますから営業を続け、それによって感染が拡大しても、小池都知事は自分の言ったことを守らない「夜の街」が悪いと責任逃れをすることでしょう。

 これの何が危ういかと言えば、全ての責任を「夜の街」に押しつけることで、他の感染拡大要因を見逃しかねないことです。そもそも経済活動を再開したのですから、感染リスクも増大しています。「夜の街」だけではなく、他でも感染が広がっているのかも知れないのに、そちらに目が向かなければリスクを感知することすらできません。まずは妙なフィルターを通さずに冷静にデータを集め事実を見つめることが大事なはずですが、変な思惑ばかりが優先しているように感じられます。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」