幹事クリタのコーカイ日誌2020

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7月7日 ● 動画で見る自分のテニス。

 テニスをやっていて困るのは、自分のイメージと実際の自分のプレーが乖離していることです。自分の頭の中ではフェデラーのように華麗にサーブを放ち、ストロークを打ち、ボレーを決めているはずなのですが、実際の写真や動画を見ると「全然ちゃうやん!」と愕然とします。僕に限らず多くのテニス愛好家は「こんなにカッコ悪いのか」とショックで寝込むレベルです。

 まず体が全く使えていないことに愕然とします。トッププロは全身をバネのように使って華麗に、滑らかに、そして力強くショットを打っています。ところが我々はガチガチに硬くてぎこちないフォーム。運動連鎖が途切れ結局腕の力でボールを無理やり運んでいるだけ。プロが無駄のないフットワークで素早く打点に入っているのに、我々はドタドタと移動し、正しいポジションに入れないままバランスを崩して打ってミスをしています。

 30年前もっとテニス界は平和でした。気軽に写真やましてや動画なんて撮影できなかったからです。カメラはその場では見られないフィルムカメラでしたし、動画を撮るにはビデオカメラを持って行く必要がありました。ちゃんと事前に用意しないと撮影できなかったのです。ところがスマホの時代になってからはいつでもどこでも撮影OK。しかも即座に撮った写真や動画をその場で見られます。

 そのせいで下手でみっともない自分のテニスの写真や動画のデータがどんどん増えていきます。まるでリベンジポルノに遭っているかのように恥ずかしいデータがフォルダにたまっていくのです。しかもそれを自分で繰り返し見て「うーん」とか「フーム」とか、時には「良いかも」とか独り言を呟いているド変態ぶりです。

 30年前に比べたらお陰で随分と客観的に自分のプレーを見ることができるようになったし、サービスやボレーの改良にもかなり役立っています。特に動画は一連の動作を細かくチェックできるので助かります。恥ずかしいデータを残すのは心苦しいですが、テニスのレベルアップにはとても良い環境になりました。


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