幹事クリタのコーカイ日誌2020

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6月18日 ● テニスツアー8月から再開。

 3月から中断していたテニスツアーがいよいよ8月から再開されることが発表されました。伝統と格式がありもっとも注目される大会であるウィンブルドンこそ行われませんが、全仏オープンは早々に9月に延期を発表していて、9月27日に開幕するとアナウンスされています。

 ただ他の大会との調整もせずに一方的に全仏が延期を発表したために日程に支障が出て犠牲になった大会もあり、日本で唯一のATPツアー大会である楽天ジャパンオープンも中止になりました。1972年からずっと開催されていただけに初めての中止は日本のファンにとっては極めて残念です。

 また中止にこそなりませんでしたが、本来なら5月にヨーロッパ各地で開催されるはずだったクレーのマスターズトーナメントが全仏に合わせて9月に行われることになったため、全米の前哨戦になる北米の大会がしわ寄せをくって過密スケジュールで行われることになってしまいました。

 具体的には8/14からワシントン、8/21からマスターズ大会であるシンシナティ(ニューヨークで開催)、8/28からグランドスラムの全米、9/13からマスターズのマドリード、9/20からマスターズのローマ、9/27からグランドスラムの全仏です。ツアーはグランドスラムが2週間、他は1週間のスケジュールですから、全く間がなくずっとビッグトーナメントが続くことになります。本来ならトップ選手はこれらの大会すべてに出場するのが常ですが、今回は北米かヨーロッパかのどちらかを選択するしかない状況になりそうです。

 日程過密というだけではなく、大陸をまたぐことになるので、検疫面での懸念も残りますから、恐らく錦織や大坂のようにアメリカに拠点を置く選手は全米、ナダルやジョコビッチのようにヨーロッパの選手は全仏に照準を合わせるということになりそうです。ちなみにフェデラーは手術をしたので今シーズンは全て休養に充てると発表しています。年齢を考えると妥当な判断でしょう。

 錦織や大坂にとってはこれはチャンスとなります。有力選手が多いヨーロッパ勢が参加しなければ全米やシンシナティなどのビッグタイトル獲得の可能性が大きく広がります。錦織にとっては悲願のグランドスラム獲得の最大のチャンスになるかも知れません。ジョコビッチもナダルもフェデラーもいないところで獲ったタイトルは価値が低いと感じるかも知れませんが、それは運と言うか巡り合わせですから。

 もちろん錦織も故障明けでほぼ1年ぶりのツアー復帰になるわけですから決して楽観できる状況ではありません。年齢を考えても復活に時間がかかることも考えられます。まだスケジュールが発表されただけで実際にどうなるか不確定要素が多すぎて流動的な状況ですが、それでもこの千載一遇のチャンスを掴んでくれたらと願うばかりです。


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